鴨頭嘉人の特別授業!思い込みの力で仕事の価値はとんでもなく飛躍する[31]

学生のための特別授業

本記事は動画の【1:09:04】辺りから▶【特別授業】学生に贈る、仕事の価値は自分でつくる!

新人スタッフの教育を通して自分を見つめ直すことができた伊藤愛子さん

 

ある時新店舗の立ち上げに行って、新人スタッフの教育にあたりました。

 

そのスタッフの中に19歳の女の子で、1人問題児がいました。

 

私がいくら教えても太々しい態度。返事がするけれども目は見ない。

 

お客様の前であからさまに不機嫌な態度をとる。私はどう接して良いのかわからなかった。

 

でも応援だし、まあ、もう良いかなって思っちゃいました。

 

最終日が近づいたある日、いつものように教えてると彼女が相変わらず太々しい態度。

 

返事はしても目は見ない。明らかに不機嫌な態度をとる。

 

私は思わず言っちゃいました。

 

「お前ふざけんじゃないよ。」…ちょっと素が出ました。

 

「お前ふざけんじゃないよ。いつまでそんな態度とるの?自分が心を開かなかったら相手も開かないからね?」

 

私は今だと思い、彼女に伝えたいことを伝えました。

 

すると彼女は泣きながら

 

「今までこんなに言ってくれた人は初めてでした。」

 

彼女が心を開いた瞬間でした

 

それから彼女は変わりました。

 

明らかに声のトーンも変わり、お客様の目を見て笑顔で接客するようになった。

 

するとお客様は笑顔になっていった。

 

今までの彼女は自分が心を開かなかったから、相手にも伝わらなかったんです。

 

「ニューハーフ」という自分を受け入れていなかったのは、何よりも自分だった

 

でもそれは私も同じでした。

 

彼女に伝えたいことを伝えきれていなかった。お客様にも踏み込めていなかった。

 

「自分が心を開かなかったら、相手も開かないからね。」

 

思わず言った言葉は、誰よりも私に必要な言葉だったんです

 

それから私は変わりました。スタッフに言いたいことはその場で言うようになりました。

 

嫌われたって構わない、その子が良くなるためだったら。そんな心を開く勇気をくれた。

 

お客様にもそうだった。

 

ニューハーフだってバレたって構わない。だって私はニューハーフなんだから。

 

やっと私は自分のことを認められるようになってきた。

 

私は今まで自分に問いかけてきた。

 

「私は男なの?女なの?なんで人と違うの?」

 

私は自分のことが大嫌いでした。

 

でもわかったんです。

 

私がニューハーフだから周りが受け入れてくれなかったわけじゃない。

 

私自身が私のことを受け入れてなかったから、周りも受け入れてくれなかった。

 

塚田農場に入った時、私は不安でいっぱいでした。

 

まず「一緒に働くスタッフが受け入れてくれるかな?」って。でも大丈夫でした。

 

恐ろしいくらい受け入れてくれていました。

 

一番怖かったのは更衣室です。

 

女子と一緒に着替えることになるんですが、やっぱり中には嫌な子もいるかなって思ってました。

 

でも全くいなかった。

 

初日から普通に着替えてました。

 

今では一緒に行こうって誘われるくらいです。

 

そうです。私よりもみんなの方がニューハーフである私を受け入れてたんです。

 

次回:32)第2回「私は自分の仕事が大好き大賞」の優勝者・伊藤愛子さんのスピーチ⑤

ABOUTこの記事をかいた人

講演家、YouTuber。日本マクドナルドでの勤務を経て、2010年独立。人材育成やマネジメント、リーダーシップについての講演・研修を熱い想いで行う「炎の講演家」として活躍。これらを記した著書も多数。YouTubeチャンネル登録者数100万人以上、再生回数2億回以上を数える。