鴨頭嘉人の特別授業!思い込みの力で仕事の価値はとんでもなく飛躍する[30]

学生のための特別授業

本記事は動画の【1:05:41】辺りから▶【特別授業】学生に贈る、仕事の価値は自分でつくる!

死ぬこともできない。生きる方向性を完全に見失った伊藤愛子さん

 

そんな時7つ下の弟が結婚しました。

 

弟の奥さんのお腹の中には赤ちゃんがいて、弟も奥さんもその周りにいる全ての人たちが幸せに包まれていた。

 

私はそれを見た時、頭の中の何かがパーンと壊れました。

 

私は家を出ました。

 

北海道が大好きだったので、人生の最後に北海道で美味しいものを食べて死にたい。

 

そう思い、札幌に行きました。

 

高級なお寿司を食べ、カニを食べ、海鮮丼を食べ、全ての予定をクリアした私は1人ホテルで首を吊りました。

 

気がつくと床に倒れていました。

 

縄をかけたところが折れて死ねなかったんです。

 

死ぬこともできない、生きることもできない。私はどうしたら良いんだろう?

 

ふと携帯を見たら、お父さんとお母さんの着信で埋まっていました。

 

1分間から数分間隔で何百件と。

 

それを見た私は結局家に戻ることにしました。

 

家に戻った私は引きこもりになったり、男としてもう1回生きてみようかなとチャレンジしたり。

 

でもやっぱり、でもやっぱり私は女性として生きていきたい。

 

また面接を受け始めました。

 

伊藤愛子さんの転機。塚田農場との出会い

 

でもやっぱり現実は厳しかった。なかなか受からなかったんです。

 

そんな私に転機が訪れます。

 

塚田農場との出会いです。

 

面接をしてくれたのは当時エリアマネージャーだった天野さん。

 

天野さんは会社に「俺が責任を取るから、雇わせてくれ。」と何回も何回も掛け合ってくれ、私は塚田農場に採用が決まりました。

 

やっと女性として働ける、なりたい自分になれる。そう思い、働きました。

 

でもなんか上手くいかなかったんです。怖かったんです。

 

あの面接での出来事全てが私のトラウマになっていたからです。

 

おしぼりを持っていって「こんばんは。」っていうのも怖かった。

 

あるお客様には「塚田農場には若くて可愛い女の子がいるって聞いてきたのに、お前は若くもない可愛くもない女でもない」って言われた。

 

ネットに陰口叩かれてるんじゃないかなって思って、「塚田農場 ニューハーフ」って検索したこともあります。

 

全てに怯えてたんです。

 

そんな状況が2年くらい続きました。

 

次回:31)第2回「私は自分の仕事が大好き大賞」の優勝者・伊藤愛子さんのスピーチ④

ABOUTこの記事をかいた人

講演家、YouTuber。日本マクドナルドでの勤務を経て、2010年独立。人材育成やマネジメント、リーダーシップについての講演・研修を熱い想いで行う「炎の講演家」として活躍。これらを記した著書も多数。YouTubeチャンネル登録者数100万人以上、再生回数2億回以上を数える。