鴨頭嘉人公式|信頼関係を築くには「聴き力・洞察力・承認力」を磨け![32]

本記事は動画の【1:06:26】辺りから▶部下から尊敬される上司が行っている、たった一つの方法

スタッフの声なき声を常に聴いていた藤本さんのすごさ

で、急にですよ。

急にその営業本部長のボス、藤本さんがお店の中ですーっと入っていって、お店で働いているアルバイトマネージャーの主婦の人。確か年の頃42、3だと思います。

 

その主婦の人にスーッと近づいていって一言言ったんですよ。

 

「なんで入社したいのに、言わへんの?」

 

その瞬間、その主婦の人がポロポロポロって涙を流されたんですね。

 

ほんでボスは「思っている通りに生きたらいいやないですか」って言って店出て行って「次いくぞ」って言ったんですよ。

 

俺何が起きたかわかんなくて「え、ボスちょっと待ってくさだい!」って。

 

「なんや!」

「いやボスこの店きたことをあるんスか?」

って。

 

「あるわけないやろ!」

って。

 

「じゃあ今の主婦のアルバイトスタッフさん会ったことあるんすか」

「あるわけないやろ!」

 

「じゃあなんであの人が本当に思っていることをわかったんですか?会話もしたことないのに」

って聞いたんですよ。

 

で、そのときに僕のボスに言われたのがこの言葉でした。

 

「ええか嘉人。部下の声にならない声を聴けんようになったら、上司はお払い箱やで」

 

「いらない」って言われたんですよ。

鴨頭が20年間続けている「声にならない声を聴くトレーニング」の原点はこれだった

「部下の言ってることを聞いてるやつはいらんと。部下が言えない声を聴けるからお前が必要なんやで」

って言われて衝撃を受けました。

 

僕はそんなことを考えたことなかったからです。

 

僕ねコミュニケーション能力が高いといって評価されてスーパーバイザーなったんです。ところが打ち砕かれた瞬間でした。「お前なんかいらんねん」って言われたんですよ。

 

「部下の声ならん声聞けんようなお前は必要ないわ」

って。

 

で、この日から僕は部下の声にならない声を聴くトレーニング始めました。今もやってます。

 

だから実際これを言われたのは僕が東京に来たばっかだから33歳ぐらい。今52歳述べだから20年前ですね。

 

20年間まだやっています。声にならない声を聴くトレーニングを。

次回:33)鴨頭嘉人が伝授!「洞察力」のトレーニングに最適な2つの方法【その2】

ABOUTこの記事をかいた人

講演家、YouTuber。日本マクドナルドでの勤務を経て、2010年独立。人材育成やマネジメント、リーダーシップについての講演・研修を熱い想いで行う「炎の講演家」として活躍。これらを記した著書も多数。YouTubeチャンネル登録者数100万人以上、再生回数2億回以上を数える。