この前、ドリームケーキプロジェクトっていうのに行ってきたんです。
これは何かというと・・・
あらかじめ、子供たちの夢を絵に書いてもらってそれをパティシエがケーキにして無料で子どもたちにプレゼントする
っていう、すごいプロジェクトなんです。
そもそもこのプロジェクトがどういう風に誕生したかについてご紹介しますね。
長野県伊那市に『菓匠shimizu』といういうお店があります。
ここは伝統あるお菓子屋さんで、清水慎一さんという社長が経営しているのですがこの人はとんでもない人なんです!!
あるとき長野県伊那市で子どもが親を殺してしまう惨殺事件が起こりました。
とても痛ましい事件です。
清水さんはそのニュースを見たときに衝撃を受けてしまいます。
そして、ある事を心に誓います・・・。
次の日、全社員を集めて清水さんはこんなことを言いました。
「みんな昨日の事件をみんな知ってるか。」
全国的に知られてる大ニュースですから全員当然知っています。
「あの事件は、オレが悪い。オレの責任なんだっ!!」って言ったんです。
みんな、社長が何を言ってるのか全くわからなかったそうです・・・。
そして、清水社長はこう続けます。
「伊那市に住んでた家族だったら菓匠清水のケーキを食べたことがあるはずだ。
でも、もしも一昨日の夜・・・
あの家族がうちのケーキを食べたらあんな事件は絶対に起きなかった!!
みんな分かるか!
ケーキはお腹がすいたら食べるもんじゃない。
ケーキっていうのは、家族が絆を感じたり、一緒にいられる幸せを感じるそんな存在なんだよ。
だから、二度とあんな事件が起きないためにオレたちにはできることがある。
子どもたちの夢を…ケーキにしよう。
二度とあんな事件がおこらない社会をつくろう
それがオレたちケーキ職人の使命なんだ!!」
って言ったんです。
ヤバいですよねっ!!
すごすぎますよねっ!!
そして、その年から1年に1回『夢ケーキの日』を作りました。
あらかじめ子供たちの夢を描いた絵を集めてパティシエが夜営業時間外にその夢を再現したケーキを作るんです。
例えば、子供たちの夢が大リーガーになりたいだったら、
大リーガーがバットを持ってるようなケーキを作ったり
お菓子屋さんになりたいって言ったらお菓子屋さんになってるようなケーキを作って
それこそ原材料費がとてもかかっているのに無料で配っている。
そんな活動の日なんです。
それを毎年毎年やってるうちにメディアで取り上げられて
今年は全国から百数十人のパティシエが実費で交通費を出して、原材料も持ち寄ってドリームケーキプロジェクトをやりました。
そして、その活動は全国にも広がっています。
清水さんは、ドリームケーキプロジェクトを
『ケーキで世界平和を成し遂げる。
もしもみんなが一緒にケーキを食べたら戦争は起きない。
テロも起きない。
家族がみんな仲良く過ごせる。
事件も起きない。
だから世界平和をつくるのがケーキ職人の仕事なんだ!!』
というコンセプトでやっているんです。
それを知ったときにすごいコンセプトだな、本当に素晴らしいなって思って行きたいと思っていました。
今年は尊敬する元リッツカールトンの高野登さんが講演されるということだったので…
今回こそどうしても行きたいって思ったので行ってきました。
ドリームケーキプロジェクトの日は小学校の体育館でやって
それが終わったあとに会場を移動してチャリティー講演会に参加したんです。
なお、ドリームケーキプロジェクトは誰でも応援できる活動です。
ぜひ一緒に応援していきましょう!!
詳細はこちらから。
<ドリームケーキ詳細>
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