本記事の動画はこちらから▶上司は気づかない、スタッフが突然辞める本当の理由【プロ店長育成セミナー7】
「言葉に出していること」が真実とは限らない
第3章では人が働き続ける理由について触れています。
ここもかなり深いので、全てはちょっとお伝えすることができませんけど。
人が働き続ける理由の中で、僕がすごく大切なんじゃないかなと思っていることは、「第1メッセージと第2メッセージがある」ということ。
言い換えると、人は言っていることと思っていることが一致していないということです。
よくあるのが辞める時です。
アルバイトの子が「すみません。アルバイト今月で辞めさせてください」って言う時。
マクドナルドで言うと一番多い辞める理由は、「テストの点数が下がって親に辞めろと言われた」です。
ほぼ100%嘘です。
大体そう言って辞めた方は、次の月は他のところでアルバイトしています。
テストの点が下がったくらいで辞めたりしません。
親が怒っているはよくあります。
これは真実です。
でも親が怒ったくらいで辞める子はそもそも最初から来ないんです、アルバイトしに。
だって許可しませんもん。
そんなことで怒って辞めさせるような親は。
最初から許可しないんです。
親はそんなにブレません。
一貫性がありますから。
なので、辞めると言うのは親のせいじゃないんです。
本人です。
そして人は相手にとってネガティブなことを言うのは嫌なんです。
辞めるというのは、お店側・会社側にとっては嫌な情報じゃないですか?
それ言うの嫌なんです。
しかも「この会社が不満で辞めます」とか、「あなたが嫌いで辞めます」って言うのは、ものすごく大変なエネルギーがいるんです。
言えないですよね?
「もう私はこの仕事が本当に好きだけど、あなたが嫌いなんですよ」って言うの大変じゃないですか?
相当な勇気とエネルギーが必要。
よく分かりますよね?
言えないんですよ。
だから違うこと言うんです。
第1メッセージと第2メッセージは違うんです。
言ってることと思ってることは違うんです。
これは悪意とは限りません。
優しいから言えなかったりもするんです。
何も相手を傷つけることはない。