鴨頭嘉人が駅で見た、威圧的な態度の「おっちゃん」
昨日すごいこれは面白いなっていうシーンを見たんですけど、俺名古屋から帰ってきたんですよ、東京に。
で、東京駅から丸の内線で池袋に着いたら池袋の改札で、おっちゃんがいて。
あれ歳いくつなんだろう。
野球帽をかぶっててでっかいマスクしてたから、何歳ぐらいかっていうのはあんまり表情ではわかんないんですけど、声の雰囲気からすると結構年配の人だと思う。
50代か60代。
おっちゃんが道を聞いてたんですよ、駅の駅員さんにね。
まじで思わず立ち止まったくらい面白かったんだけど、どんな風なコミュニケーションになってたかっていうと、
おっちゃんが
「なんとか線の乗り場はどこだ」と。
仮に、総武線だとしましょうよ。
「総武線の乗り場何処だ!」みたいな聞き方なわけ。
すいません総務線の乗り場ってどこなんでしょうかとかじゃないよ。
「おい!総武線の乗り場はどこだ!」
みたいな聞き方で駅員さんに聞いたんですよね。
駅員さんはね、多分慣れっこだから、
「こちらをまっすぐに進んで」
「右手に曲がって23番の方に進んでください」
みたいな説明をしているわけ。
してるんだけど、その駅員さんが、
「こちらのほうまっすぐ行って右」って言ってる時に、
「あぁ?!」とか言うわけ。
おっちゃんが「えぇ?!」とか言うから説明してるんだよ。
「こちらをまっすぐ行って右」「あぁ?!」とか言うから
「総武線ですよね?」って聞いたら「あぁ!」って
「こちらまっすぐ行って右てに曲がって23」って言ったら「だからどこ?!」ってなるわけ。
答えに質問をかぶせてしまって、駅員さんの話を聞かない!
要は駅員さんは答えてんだけどその答えにかぶせちゃってるわけよ。
で「何言ってんだお前」ってキレはじめたわけ。
「何言ってるかわかんねえんだよ!」って。
そりゃわかんないよね、自分が被せて喋ってるから。
そのやりとりが6回が続いたから、全く展開しないわけ。
駅員さんはだって相当答えるのに慣れているので、もうね、この答えだったら一番誰もが迷わないっていう説明ですよ。
だって考えてみて無駄がないじゃん。
「こちらをまっすぐ行って右手に行って23番に進んでください」
これ余計な事は何も入ってないでしょ。
ものすごくシンプルで例えば、こちらをまっすぐってちゃんと目に見えてるからね。指差してるからね。
それだったら誰も間違えないじゃん右!
まあ右と左が一瞬わからないヒロキングみたいな人が20人に1人いると言われているけれども、しっかり考えれば右ぐらいわかるじゃんか。
だから右っていうのは「浅い言葉」なわけですよ。
数字の3といえば小学生が聞いても社会人が聞いても、おじいちゃんおばあちゃんが聞いても3はずれない。
こういうものを浅い言葉って言うんですよ。
浅い言葉っていうのはコミュニケーションにおいては実は、ブレが少ないという意味では非常に使い勝手のいい言葉なんですけど、右ってめっちゃ浅い言葉だから、おっちゃんが聞いても駅員さんが聞いても右は右じゃん。
だからわかりやすいよね。
次に言ったの23番だよどう?
これ誰が聞いても小学生が聞いてもJK女子が聞いても、おっちゃんが聞いてもわかる言葉やんか。
なのに聞こえないんですよ。
で俺マジで吹き出しそうないくらいおかしかったんだけど、まぁでもほら別に何か問題が起きているわけでもないから、別にそんなに大ごととじゃないと思いながら、ただ面白くてそれで笑ったのね。
「すげえなこのおっちゃん」。
だって何回言っても駅員さんはこちらをまっすぐ行って、右行って23番って言ってるんだよ毎回。
全部聞こえてるからね、6回とも。
でもおっちゃんは「あぁ?何いってんのかわかんねーよお前!」「わかるように言えよ!」みたいな感じなわけ。
毎回わかるように言ってるけど。
でもね、このおっちゃんの場合は声が被ってたんで明らかに客観視した時におっちゃんが悪いってまだわかりやすい事例なんですよ。
でもね、声が被らなくても思考が被ってたらどうかな?