「こんにちは」から始めない!伝えたいことが伝わる「スピーチ」のコツを伝授!|鴨頭嘉人直伝[5]

人の心を動かす話し方

本記事は動画の【09:09】辺りから▶口下手な人は知らない 人を動かす話し方の極意

「場の支配力」というプレゼント

 

「うわやばい、今日の講師はすごい」

 

正直言うと教師同士っていうのは競い心があるわけです。

 

「なんぼのもんじゃいこいつ」みたいなのがあるわけです。

 

そりゃプロ同士ってあるでしょ?

 

ライバル意識が。

 

もう完全に支配してました。

 

僕はその西任さんがやってるオープニングも含めた、ある意味聞き手の状態を変えてあげるプレゼントのことをこう呼んでいます。

 

場の支配力。

 

これは僕が作った言葉ですよ?

 

聞き手にとってみるとこれはプレゼントになるんです。

 

場の支配力は。

 

例えば想像してみてください。

 

小学校の学級崩壊。

 

先生が「おい、みんな席に着いて!なんで席に着いてくれないの!ほらみんな!」って言ってる。

 

でも、子供たちはうわーって走り回ってる。

 

この状態って全然プレゼントになってないですよね?

 

子供たちにとってプラスはないですよね?

 

だから先生は場の支配力を持った方が、生徒にとっては良いわけです。

 

でもほとんどの先生が「ほら、席に着いて!そこ!けんじ!おい、けんじ!いつもそうだ、おい!けんじ!…」とか言ってやるわけです。

 

でもこれいつも言ってることなんだよ?

 

生徒は「また言ってるわ」くらいで耳に入ってこないんです。

 

じゃあ仮にこんな先生がいたらどうだろう?

 

みんなが騒いでるんです。

 

「…けんじ、ありがとう。席に着いてくれて。じゃあ授業やろうか」ってやったらどうだろう?

 

場の支配威力を先生が持つことになって、生徒は「今日の授業はいつもと違うぞ」だったり「この先生は違う」だったり「ああ、聞かないとまずいぞ」だったり聞き手の方に変化が起きませんか?

 

これが場の支配力と僕が呼んでる、講師、要は話し手が聞き手にできる最大のプレゼントだと思ってます。

 

言葉がちょっと強いので、あんまり話し方の学校の生徒さんのようなクローズのところでしか、僕この言葉は使ってないですけど。

 

でも、支配してあげることはプレゼントなんです。

 

次回:6)「緊張感」をあげる手法はひとつではない

ABOUTこの記事をかいた人

講演家、YouTuber。日本マクドナルドでの勤務を経て、2010年独立。人材育成やマネジメント、リーダーシップについての講演・研修を熱い想いで行う「炎の講演家」として活躍。これらを記した著書も多数。YouTubeチャンネル登録者数100万人以上、再生回数2億回以上を数える。