公式|上司と部下の関係性を強固にする「褒め方」の極意とは[2]

褒め方の極意

本記事は動画の【01:45】辺りから▶「あなたの部下でよかった」と言われる、マクドナルドで学んだすごい働き方

これで出世が遅れる・・・鴨頭がそう思った市辺さんとのファーストコンタクト

 

初めて会ったのは店長会議だ。店長が15人ぐらいいるんです。

 

で、新しいスーパーバイザーが喋る。市辺さんが喋るんです。

 

こんな感じです。喋り始めたんです。

 

(ボソボソと小さい声で市辺さんの真似をする)

 

全然聞こえないじゃないですか。で、僕その時にそのエリアの中で僕、どっちかっていうとハキハキして積極的に先に何でもやるタイプだったんです。

 

だから周りもなんか全然聞こえないのをこの人に言えば良い、市辺さんに言えば良いのに「鴨、言えよ」みたいになるわけです。

 

なんとなくわかります?俺言うしかないかって思って、

 

「すいません、ちょっと聞こえないんで大きい声で喋ってもらって良いですか?」

 

って結構勇気いる、初めて会った時だからね言ったんですよ。

 

そしたら市辺さん

 

「あ、ごめんごめん。わかったわかった…(再び小さい声で話はじめる」

 

全然聞こえないわけ。俺その時心の中で正直こう思ったわけ。うわ、ハズレが来たーって。

 

これで出世遅れたわーって思ったわけ。

 

ところがどっこいこの市辺さん後になって分かるんですけど、どこのエリアに行ってもぶっちぎりの成果を出すカリスマスーパーバイザーだったんです。

 

それが分かったのはもう少し経ってからです。

 

小さい声でも喋り好きな市辺さん。昼の忙しい時間帯に鴨頭に伝えたこと

 

僕はその仙台沖野店ってめっちゃ売れる店だからお昼の12時とか30分に15万ぐらい売るんで、めっちゃ忙しいんです。

 

で、うわーって仕事してるじゃないですか。で、市辺さんがふらーっと来るんです。

 

市辺さんって声ちっちゃいくせにめっちゃたくさんお喋りする人なんです。

 

声がボリュームがちっちゃいだけで、喋るの大好きなんで、すぐ店に来たらブワーっと喋るんです。

 

で、何を喋ってたかというと僕がうわーって仕事をしてる時に、

 

「ねえねえ鴨ちゃん鴨ちゃん」

 

「え、何ですか?」

 

「あの大河原店の斎藤店長やばいよ」

 

「へえ、何がですか?」

 

あの店ってクレンリネスっていうんですけど、クレンリネスっていうのはお店が清潔で衛生的かどうかという評価の一つなんです。それがいつもトップ評価のAなんです、大河原店っていうのは。

 

もちろん僕出世しようとしてるから他のライバルの店チェックしてるんで、大河原店のクレンリネスの評価がAってことは知ってるわけです。

 

「あの店なんでAかわかる?」

 

「いやわかんないです」

 

「それは斎藤店長のこだわりがアルバイトスタッフ一人一人にリーダーの影として伝わってるからなんだよ。どういうことかっていうと、例えば事務所の観葉植物、ポトスって木があるんですけど、そのポトスの葉っぱに毎日霧吹きでシュッシュッて水をかけて、一枚一枚ナプキンで拭いてからお店に行く店長見たことある?」

 

「そんな奴見たことないです」

 

「斎藤店長は毎日それをやっていると、その姿を部下アルバイトスタッフもみんな見てるから、だからいちいち綺麗にしろって指示されなくても自ら汚れてるところを探して自らクレンリネスしてるからいつもトップ評価なんだよ。一回見に行った方が良いよ。」

 

ってめっちゃ言われるわけ。

 

でもライバルだから何ってなるじゃん。

 

次回:3)70km離れたマクドナルド大河原店にたどり着いた鴨頭が見た驚愕の光景とは!?

ABOUTこの記事をかいた人

講演家、YouTuber。日本マクドナルドでの勤務を経て、2010年独立。人材育成やマネジメント、リーダーシップについての講演・研修を熱い想いで行う「炎の講演家」として活躍。これらを記した著書も多数。YouTubeチャンネル登録者数100万人以上、再生回数2億回以上を数える。