「この人みたいになりたい」っていう人がいるか・いないか!で変わる入社率

 

30年くらい前のマクドナルドって
アルバイトからの正社員の入社率が
80%を超えてた会社なんですよ

だから逆にアルバイトしないで

入社してきた社員って
レアキャラ
だから だが僕なんか

アルバイトから

入社したクチだったので

バイトしないで入ってきている

同期の社員とかいると

「何考えてるの?」
「ちゃんと大学まで

 行ったんでしょ
 なんでマックとか

 入ってきちゃったの?

 君は」

みたいなくらい
アルバイトからの入社のほうが
標準だった会社だったので
でも 今現在は恐らく

バイト入社もあるけど

新卒採用のほうが

圧倒的に多いし強いので

多分アルバイトからの入社

4割とかだと思うんですよ

恐らく

それぐらい大きく

変わったんですけど

でもアルバイトから

入社したいっていう子が多い時と

減っていった変遷を

見てきたので

一番の違いは

マクドナルドの場合ですよ!!

君の会社を見たことがないから
マクドナルドの場合は
圧倒的に 社員が
やっぱり夢語ってた時代は

みんな入りたがってたんですよね

面白いといえば

面白い話なんですけど
マクドナルドって途中で

「名ばかり店長裁判」

っていうのがあって

残業についてものすごい

バッシングを浴びたんですよね

その時は裁判で

結局負けたので

マクドナルドは何が

起きたかっていうと

正社員もアルバイトも含めて
過去2年間分さかのぼって

今まで残業したお金を分給で

支払うっていう判決が出たわけ

判決が出たのかな あれ

マクドナルド

自主的にそうしたのか

ちょっと忘れちゃったんですけど

それぐらい大きな社会問題

取り上げられたんですよ!!

 

その後どうなったかというと
残業が極端に減ったわけ
むちゃくちゃ減ったのよ

何が起きたかっていうと
アルバイトからの入社が

減ったんですよ

不思議じゃない?

要は 社員が残業してた

時のほうが

圧倒的にアルバイトの子は

入社してたわけ

社員の残業がなくなってから

段々 入社したいっていう

アルバイトが減ったのよ!!

 

これなんか変じゃない?

逆相関関係みたいに

聞こえない?

なんか残業ばっかして社員が

疲れているから入社したくない
ならわかるんだけど

でも なんとなく僕

僕の推測ですよ

これは
データに残ってないから

僕の推測では

残業ができなくなって

コミュニケーション

減ったんだと思うんだよね

社員さんとアルバイトの子達の
だってコミュニケーションって

だいたい残業時間に

やってたから
なので

だから残業も

是非を語ると

今の時代って

「残業がいい」

みたいなことを

言っただけで

むちゃくちゃ叩かれるんで
もう社会的には

無理だと思うんだけど

でも これは今は残業の話が

重要なんじゃなくて

やっぱり

コミュニケーション

量のような気がしていて

特にたまたま

マクドナルド

残業だったんだけど

テーマ

社員が業務上の

コミュニケーションしか

取らなくなったんですよ!!

アルバイトさん

いわゆる引き継ぎとか

そういうのはちゃんと

やらなきゃいけないからやるけど

それ以外の ちょっと

リアリティのある話だけど

「お前さ 最近どんな

 音楽聴いてんの?」

みたいな

「私こんなん

 聴いてますよ」

「マジで?

 俺も好き」

みたいな
そういう会話って

もう全くなくなったなって思って

僕なんかがやっぱり社員

やってた頃とかアルバイトの頃って

そういう仕事以外の会話が

社員さんと多かったんだよね

僕なんかは 僕が初めて

アルバイトしたお店で

僕を育ててくれた

本田さんっていう

社員さんがいて

僕のあの本の中にも

出てくるんですが
今に田んぼって書いてるけど

あれ本当は本に田で本田さんって
あれ名前変えてるんで

本田さんっていう人が

いるんですけど
僕なんかが

アルバイトマネージャー

なるために
トレーニングの担当してくれた時は

その社員さん家に

泊まり込みだったの
同期のアルバイトの子が

早稲田とか慶応だったのよ

俺 高卒なのね
本田さんにいつも

「鴨頭 お前バカだから
 人の3倍くらい勉強しないと

 マネージャーなれねえから
 お前 俺んち泊まれ」

 

って言って

「はい」

って言って
お寿司屋さんだったんだけど

お寿司屋さんに泊まって
俺 魚介類食えないのよ

マジでつらかったんだけど
トレーニングが

つらかったんじゃなくて
飯がつらかったんだけど

「食え」

とか言って寿司出てくるんだけど

「食えません」

みたいな感じで
だけど それぐらい

プライベートも一緒に過ごして
本田さんの車でお店行って

朝 お店オープンの仕事を

してとか ずっとやってて

そんなことしてると

「お前 音楽何が

 好きなんだ?」

とかって

「俺 ロック好きっす」

とか言って

「マジか」

とか言って

「じゃあバンドやろうぜ」

って
その人と一緒にバンド組んでたのね
だから それが何かできるか

どうかっていうのは
難しい面はあるけど

でも やっぱり業務以外の

コミュニケーション
どれぐらいあるかで

結局アルバイトからの入社って
この会社が

給与体系がどうとか

労働環境がどうとか
多分 関係ないよ

じゃなくて

「この人みたいになりたい」

っていう人がいるかいないか
ただそれだけ

だからアルバイトの子が

例えば100人なら100人いて

100人にリーチする

仕組みは多分なくて
じゃなくて

その100人の1人

タカシくんが好きな

ヨネダさんがいるかどうか
これ名前どうでもいいんですよ

「ヨネダさんみたいになりたい!」

みたいな
俺だったら

「本田さんみたいになりたい」

が 入社の動機であって

マクドナルドの売上とか

知らないし

利益知らないし

株価知らないし

全く興味なかった
その時はまだ

「藤田田さんが好き」

とかもなかったし
全然なかった
ただ本田さんが好きだった
本田さんになりたかった

「あんなかっこいい大人いるんだ」

と思った
ただそれだけで入社してるので
多分アルバイトの子の場合は
そういう帳票類とか

データとか 環境みたいな

世の中の人が知っているような

データよりも
もっともっとディープな

「この人」

っていう人間性に惚れて

入社してくると思うので
つまり結論から言うと

会社として何か仕組みを

作ることよりも
今いる社員さんが

人間として魅力的であるか

それが全てのような

気がするので
今いる社員さんにとにかく

憧れられる人間になろうぜ
みたいな取り組みのほうが
実際のアルバイトの子が

入社するしないの

決定的な要素だと思います
以上です!!

ABOUTこの記事をかいた人

講演家、YouTuber。日本マクドナルドでの勤務を経て、2010年独立。人材育成やマネジメント、リーダーシップについての講演・研修を熱い想いで行う「炎の講演家」として活躍。これらを記した著書も多数。YouTubeチャンネル登録者数100万人以上、再生回数2億回以上を数える。