部下の生産性を高めるには?時間をかけても価値を伝える理由

プレゼンも 自分が部下に

資料を作ってもらって

プレゼンした時に

「なぜ この

 プレゼンが

 うまくいったのか」

っていうことの分析の中に

部下の資料が入ってなければ
部下にフィードバック

しようがないよね!!

でも ほとんどの人はそうかも

「おい ホッチキス止め

 しやがって」

ってなってるのかも
別にそれ絶対 悪とは言ってないよ!!

「ホッチキスじゃなくて

 クリアファイルの方が

 いいじゃん」

ぐらいが一般的なのかもね
でも あえて言うけど

「何だよ お前

 ホッチキス止めじゃなくて

 
 クリアファイルの方が

 良かったじゃんかよ」

って気がついたら
そこから考えたのでも いけるかも
第一反応 自分のね

第一感情は

「クリアファイルの

 方が良かったな」

って
「でも 次からあいつに

 クリアファイルに

 してもらって
 気持ちよくやって

 もらうためだったら
 どういう言い方が

 いいんだっけ?」

 

でも 全然いけるかもね!!

 

「そのためには

 『まず相手に栄養分を渡す』

 だったよな

 フィードバックは」

って
「じゃあ 栄養分を渡すためには
 良かったところを

 ちゃんと言語化

 しなきゃあかんよなあ
 何が良かったっけ?

 まず

『前日までに上げてくれた』

 これ良かった点だよな
 前日までに上がったことを

 強調するためには
 どう言えばいいんだっけ?

 あっ そうか そうか

 前日までに上げてくれたことによる

 プラス メリットって何だっけ?

 まず 自分自身が

 読み込めたから

 確認ができた
 これ メリットだよな

 あとは 実際に

 読み込めたから
 プレゼンテーションが

 うまく伝わった
 そのことによって

 俺だけじゃなくて
 会議の参加メンバーまで

 プラスになった
 これ すげえな

 これ 組織に

 インパクトを

 与えているな」

とか

「あっ これ言おう」

みたいに

「じゃあ順番 どっちの順番が

 いいんだっけな?
 まずこれ

 『どれくらい君が

  用意してくれた資料が
  僕や会議メンバーや

  組織にとってプラスだったか』

  って先に言って

  栄養分が行き渡って
  すごくやる気になって

『やって良かった』

ってなった後に
次に

『新しい次のレベルはこうしようぜ』

っていうのを
伝えた方がいいよなあ
でも単純に

『ホッチキスを

 クリアファイルにして』

だけだと
何で そう変えなきゃいけないのかが

わからなくて

単なる否定に聞こえるかもしれないよな
あっ そうか そうか

どういうメリットが

クリアファイルの方があるのか

ということを伝えればいいんだよな

あっ そっか そっか
そもそも 俺自身が気がついてなかったんだ

ホッチキスがいいか

クリアファイルがいいかが

ということは そのストーリーも全部言った方がいいな

だからそこまで来てやっと

「事前に準備してくれて

 本当に助かったよ
 そのことによって

 ちゃんと自分で

 事前準備ができて
 すごくプレゼンの

 精度が上がった
 そのおかげで

 参加メンバー全員の

 理解度が上がって
 組織にもすごい

 インパクトがあったんだ
 すごいことだよね
 これって2人で

 作った合作じゃん」

もうめちゃめちゃ価値を

高めて強調して言ったよね!!

「でさ 俺 会議に出た時

 気がついたんだよ
 あれ今回の内容って

 1枚1枚めくって

 いっても理解しづらくて
 前に戻ったりする

 必要があるような

 内容だったじゃない?
 ということは

 ホッチキス止めだと

 戻りにくいんだけど
 クリアファイルで

 バラバラにしながら

 見れば 面で見れるから
 すごく理解しやすいなって
 俺 会議中に

 気がついたんだよね
 だから 次回からは

 ホッチキス止めじゃなくて
 クリアファイルに

 してもらいたいんだけど
 それ やって

 もらっていいかな」

っていう風になっているよね!!

だからこれ全部
今 あらゆることが

後付けになってるの わかります?

これで全然いけるんじゃない?

だから 瞬時にバツンと

言えなくても
後付けでもいいから

最初の第一感情

「何だよ ホッチキスかよ

 気が利かねえな」

でもいいと思うんだよ!!

「じゃあ気が利くように

 やってもらうということは

 どういうことかというと

 クリアファイルか
 じゃあクリアファイルに

 してもらうためには

 まずは栄養分を

 与えなきゃダメだな」

わかります?
これ逆算していってるよね!!

こういうの 何ていうんだっけ?
因数分解っていうんだっけ? 合ってる?
俺 因数分解うまく説明できないんだよな
違うんだっけ?

帰納法

「帰納法」

っていうのか

「帰納法」

っていうんだって
要は 得られる結果が先にあって
そのためには

どのような要素を入れていけばいいか
帰納法

合ってる?

帰る 納品する方法

「帰納法」

って言いますね!!

思考の帰納法

ありがとう

なんか かっこよくなったな

「思考の帰納法」

って

好きな言葉かもしれない
それをやっていけばいいんじゃないかな

そうすれば ある意味

相手へのフィードバックから…

フィードバックスキルを

身につけようと思ったことによって

ものすごく自分自身が

深い思考を持てるようになるよね!!

そうすると この深い思考

繰り返している時に
例えば 今回資料を用意してくれたのが
部下のヤマダ君だとするじゃんか

ヤマダ君以外の部下の

仕事ぶりとかに対しても
転用できそうだよね!!

何でかというと

思考パターン

変えることになるから
言ってる意味 わかります?

会議の資料の話だったら
会議資料のことでしか

再現性がないんだけど

これ 思考の帰納法っていうことを

身につけてしまうと
会議の資料以外も全部使えるわけじゃん!!

掃除してくれた子が
例えば掃除してくれたんだけど

この下までちゃんとモップ入れて

欲しかったのに入れてねえ
そんな時に

「『お前さ ちゃんとここの

 下までやれ 汚ねえじゃん』

 って言っちゃいけないな」

と思うわけじゃんか
栄養分を与えるためには

そこから考えるのよ!!

だから 例えば

「『すごいモップしてくれて

  ありがとう』って
 言わなきゃダメだよな
 でも

 『モップしてくれて

  ありがとう』

 だけだと
 ちょっと強調が

 足りないか
 あっ どれくらい彼が

 モップしてるんだっけ?」

「ちょっとヤマダ君って
 いつもどれくらい

 モップしてくれてるの?」

「あっ ほとんど

 毎日彼がやってます」
「マジか ありがとう ありがとう

 いい情報もらった」
「『毎日してくれて ありがとう』

 これがいいな
 たまたまじゃなくて

 いつもやってくれてるわけだから
 それで いつもやって

 くれてるんだけど
  『この下ができてなかったよ』

 って言っちゃったら
 栄養分 与えちゃってないよな
 何て教えればいいんだっけ?
 あっ そうかそうか
 そもそもモップを

 かけることによって

 どんなメリットがあるかを

 伝えなきゃダメだよな」

とかってなっていくわけよ!!

わかります?

思考の帰納法になってるの

「ありがとうね

 いつもモップかけてくれて
 君がモップかけて

 くれてるおかげで
 実はね モップっていうのは

 何が大事かというと
 床の見た目がきれいになる

 清潔が大事なんじゃなくて
 衛生の方が大事なんだ
 なんせ床が汚れていると

 靴に菌が付いて
 その菌がまき散らされていって

 やがてそれが

 ばい菌になって
 食中毒を起こす可能性だって

 あるわけだ

 飲食店だからうちは
 それって 大変な損害を及ぼすと

 思わないか?
 だから実は 君が毎日やってくれてる

 あのモップのおかげで
 うちの店は今のところ

 食中毒がない
 という可能性が

 上がってるってことよ
 それって すごいことだと

 思わない?」

とかいって 段々段々

価値を伝えていくわけよね!!

「えっ マジですか?

 モップってそんな

 意味あるんですか?
 ただやってただけでした」

とかって

「いやいや ただやって

 くれただけだって
 それだけの価値が

 生み出されてるってことを
 ちゃんと伝えて

 なかったなって思ったから
 今 伝えてるんだよ

 わかってくれたかな?」

とか言って
そうすると 日頃やってたことが

「そんなに価値が

 あることだ」

という風に

「過去の数ヶ月間の

 自分が認められた」

という風になると
栄養分って

与えられた状態になるよね!!

その状態で

「ちなみにさ

 次のレベルの

 モップ極めてみない?」

「何すか?

 モップに

 レベルあるんすか?」

「あるんだよ
 例えばね

 マクドナルドって

 厨房機器が
 必ず下から15センチ

 上がってるんだ
 ほら 冷蔵庫の下もそうだろ

 冷凍庫の下もそうだろ
 あとハンバーガーの

 ドレスをする

 この作る所のテーブルの下も
 全部15センチ

 上がってるの わかる?
 これ何でかわかるか?」

「いや わからないです」

「実はこれ モップが

 下に入るように
 全ての機材が設計されてるんだよ

 すごいと思わない?
 マクドナルドに

 意味がないことはないんだよ
 全て意味があるんだ

 そう考えるとどう?
 ここの下にモップ

 入れたくならない?」

「いや なりますね」

「それが マクドナルドが

 わかってきたって

 ことなんだよ
 つまり レベルが

 変わっていくってことさ

 だから たかが

 モップじゃなくて
 モップによって

 マクドナルドのポリシー
 理念を実現する

 スタッフになれるってこと
 これがレベルアップなんだよね
 どう?

 モップ極めてみない?」

 

とかなると
むちゃくちゃいい

フィードバック

なっていくわけだよね!!

そうだよね?

リスク1個だけ

長いね トークが

でもさ 例えば今のモップの例で言うと
彼はこれから

何回モップするかね?

もし100回だとしようや
もしかしたら1,000回かもしれない
そのたびに思うんだよね

「俺って食中毒を

 起こさないために
 すごく価値ある仕事を

 今してるんだ
 しかもレベルが違うぜ
 だって厨房機器の下

 15センチ上げてる

 理由わかってて
 そこにモップ入れてる

 俺様だからさ」

ってなるんじゃない?

100回なら100回

1,000回なら1,000回

それだけの価値を生み出すんだったら
今のロングトーク たかが3分って
めちゃめちゃ効率いいのかも ひょっとしたら
でも それをはしょって

「ちょっと下も

 やっておけよ」

これ一瞬 その時は3分使わないで 5秒で終わってるから
得したように見えるけど 本当かな?

もしかしたら 今後

彼が100回 1,000回
モチベーションが上がるような
機会損失をしているかもしれないよね!!

だから ちょっと

遠回りに一瞬聞こえるけど

実は めちゃめちゃ

生産性の高い

コミュニケーション
フィードバックだと思うので
思考の帰納法っていうのを
チャレンジしてみることをお勧めします!!

今 ラフメイカーと合作で答えました
ありがとうございました!!

■YouTubeタイトル:仕事ができる人ほど「非効率コミュニケーション」の達人

ABOUTこの記事をかいた人

講演家、YouTuber。日本マクドナルドでの勤務を経て、2010年独立。人材育成やマネジメント、リーダーシップについての講演・研修を熱い想いで行う「炎の講演家」として活躍。これらを記した著書も多数。YouTubeチャンネル登録者数100万人以上、再生回数2億回以上を数える。