マクドナルド教わった大切なこと1『肩書きではなく、仕事の価値は自分が決める』 〜その5〜

「人生で大切なことはみんなマクドナルドで教わった」の内容を少〜しだけ紹介しちゃいますっ!
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それではいっちゃいま~す。

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『肩書きではなく、仕事の価値は自分が決める』
〜その5
 

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「今日3時からバイトに入る予定の鴨頭ですけど、昨日の夜からちょっと熱が出てしまいまして、どうしても今日は出られそうにないので休ませて欲しいんですけど」電話に出たマネージャーは「分かりました。今日はゆっくり身体を休ませてくださいね。お大事に」と意外にあっさりと休ませてもらえたのです。

緊張の糸がとれた僕は電話を切って「楽勝~!」と仲間に向かってピースサインをしながら、マージャンを再開していました。
《そうだよ、たかがアルバイトなんだから、休みぐらいどうってことないよな…》。
その時の僕は、そんな考え方だったのです。
しかし、そのツケを大いに感じさせてくれたのは、次の日のアルバイトで店舗に行ったときのことでした。

「おはようございます」と別に体調も悪くないのに少し元気がなさそうな、病み上がりを装って事務所に入った僕に、面接をしてくれたマネージャーがすぐに声をかけてきました。
「大丈夫?鴨頭くん、熱があったんだって?心配してたんだよ~。まさか、この前のバイトで体調崩したわけじゃないのよね?違うの…良かった!」マネージャーさんは僕が休んだ理由をちゃんと聞いていただけでなく、本当に心配してくれていたのです。
胸の奥がチクッとするような感覚を感じながら「すいませんでした」とうなだれ加減に返事をすることしかできませんでした。
そして、そのマネージャーさんはさらに衝撃的な事実を教えてくれたのです。

「初日にトレーニングしてくれた川内くんがね、2日目も鴨頭くんの担当の予定だったからって、前にやった事の復習用の質問項目をまとめたものと、次のポジションのトレーニング用のメモをつくって待っていてくれたの。でも鴨頭くんが体調崩してるっていうことで、今日はどうしても他の人にトレーニング任せるしかないから、今日のトレーナーにメモを渡しておいたから、不安に思わないで安心して頑張ってくださいって言ってたわよ」

「…。」

僕はあまりの恥かしさに返事が出来ませんでした。
僕を信じて面接で採用してくれたマネージャーさん。
お客さまに提供するバーガーの基準に徹底的にこだわって、同じアルバイトにも真剣に怒ってくれるスィングマネージャーさん。
年下なのに、僕のミスをかばってくれただけでなく、マージャンにうつつを抜かしていたバカな大学生の為に、次のトレーニングの準備を自分の時間を使ってまでしてくれて、さらに自分がトレーニングできないからと、わざわざ次のトレーナーに引継ぎまでしてくれていた川内くん。

マクドナルドでアルバイトをしている人への勝手な思い込みや自分のとった無責任な行動に、本気で嫌気がさし、恥ずかしくて恥ずかしくてたまらなくなりました。
結局、本当は“いい加減な気持ちからのサボリ”だった…という事は、誰にも言えませんでした。
しかしその後、僕はマクドナルドの仕事を適当にサボったり、仕事面で誰かにうそをついたりするような事は一切しなくなりました。
目の前の“ラク”よりも「もう二度とこんな恥ずかしい思いをしたくない!」という気持ちの方が勝ったからです。

最初に出会ったこの素晴らしい方たちのおかげで、仕事というものは社員かアルバイトというタイトルで決まるのではなく、“自分で価値を決めるのだ”と深く深く認識させていただいた貴重なスタートでした。

「仕事は責任を持ってやりなさい!」と言葉で言うのではなく、先輩たち自身が当たり前のように実践している姿こそが最高のトレーナーだったのです。

<おしまい>

ps

この本の出版を記念して
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特別サイトもうすぐ完成しますので、楽しみにしていてくださいね。

ABOUTこの記事をかいた人

講演家、YouTuber。日本マクドナルドでの勤務を経て、2010年独立。人材育成やマネジメント、リーダーシップについての講演・研修を熱い想いで行う「炎の講演家」として活躍。これらを記した著書も多数。YouTubeチャンネル登録者数100万人以上、再生回数2億回以上を数える。