鴨頭嘉人直伝|部下が育つ組織のリーダーに共通している能力とは?[3]

チームリーダーに必要なスキル

本記事は動画の【05:34】辺りから▶チームリーダーに必要なたった一つのスキル

「自分より高い能力」を持つ人材を育てることがリーダーの仕事

 

で、高橋尚子はこう思ったそうです。

 

「このおっさん頭おかしい」って。

 

そりゃそうでしょ?

 

「自分の会社の中で3番なのに、こんな私が世界一になるわけがない」と思いますよね?

 

でも小出監督は会う度会う度、毎日言うんです。

 

Qちゃんに「Qちゃんは必ず世界一のランナーになるよ。Qちゃんは必ず世界一のランナーになるよ。必ずなるよ。」って言い続けるんです。

 

そして高橋尚子の中で勘違いが起き始めるんです。

 

こんだけ毎日このおっさんが言うってことはもしかしたらそうなのかも。

 

そこから高橋尚子は練習に対する意識が変わったり、どんなに厳しいメニューがあってもそれを楽しんで練習するように変わっていきます。

 

やがて小出監督に出会って3年目、彼女は世界No.1のトップランナーになります。

 

これが店長のマネジメント能力です。

 

要は自分より能力の低い部下を持ってる限り、あなたは店長じゃないです。

 

ちょっと言い過ぎ?

 

「店長としてはまだまだ未熟です」って意味ね。

 

そうですよね?

 

自分よりすごいプレイヤーを育てるためにいるんでしょ?

 

店長って。

 

そうですよね?

 

でもはっきり言います。

 

部下はそう思ってません。

 

部下は全部店長の方が能力高いって思い込んでるんです。

 

それをひっくり返さなきゃいけないんです。

 

それが店長の仕事なので。

 

それ、難しいですよね?

 

考え方を変えなければ。

 

考え方を変えていけばできます。

 

難しいこと言うのやめて、簡単に言いましょうか。

 

そこで必要なスキルが承認力なんです。

 

小出監督が高橋尚子にやったのはなんですか?

 

かっこよく言うと、未来承認です。

 

かっこよく言うと。

 

「この前の5つに入ってないじゃん」って思うかもしんないけど。

 

存在承認だったりとか、行動承認だったりとかを繰り返してたんだと思います。

 

でもかっこ良く言えば未来承認です。

 

「Qちゃん、今はあなたは我が社の中で3番手かもしれないけど、未来必ず世界No.1になるよ」っていう承認です。

 

今はそうじゃないことを信じさせる能力じゃないですか?

 

小出監督の。

 

次回:4)承認力を身につけると部下はどう変化していくのか?

ABOUTこの記事をかいた人

講演家、YouTuber。日本マクドナルドでの勤務を経て、2010年独立。人材育成やマネジメント、リーダーシップについての講演・研修を熱い想いで行う「炎の講演家」として活躍。これらを記した著書も多数。YouTubeチャンネル登録者数100万人以上、再生回数2億回以上を数える。