部下が報連相できない本当の理由|上司が変えるべき3つのこと

部下の報連相を受け止める上司の姿勢を伝える鴨頭嘉人

「うちの部下は報連相ができない」

そう思っている上司の方へ、はっきり言います。

部下が報連相できないのは、上司に聴く力がないからです。

これは、部下に能力がないと言っているのではありません。「小さなことでも話していい」「この人は最後まで聴いてくれる」と感じられる関係と、迷わず報告できる仕組みを、上司側がつくれているかという問題です。

部下が報連相できない本当の理由

新人や経験の浅いメンバーは、報連相の技術をまだ持っていないことがあります。

例えば、コピー機のトナーが少ないことや、備品が足りないことを見つけても、「こんな小さなことを報告するべきだろうか」と迷います。

そのとき上司が忙しそうにしていたり、話しかけた瞬間に結論をかぶせたり、「それくらい自分で判断して」と返したりすると、部下は学習します。

「小さなことは言わないほうがいい」と。

報連相が少ないとき、最初に見直すべきは部下の意識ではなく、上司がつくっている環境です。

上司が変えること1|自分の答えを持たずに聴く

部下の話を聴きながら、次に自分が何を言うか考えていませんか。

答えを用意しながら聴くと、部下の言葉は上司の言いたいことの材料になってしまいます。それは「聴く」ではなく、反応する準備です。

部下の本音を引き出すために必要なのは、すぐに否定しないこと、途中で答えを出さないこと、最後まで受け取ることです。

否定がない環境であれば、人は本音を言います。

上司が先に変えるべきなのは、部下の報告量ではなく、自分の聴き方です。

上司が変えること2|日常の承認を積み重ねる

承認とは、たくさん褒めることではありません。

「見てくれている」と感じられることが承認です。

大きな成果が出た日だけ声をかける。問題が起きたときだけ話す。それでは、部下は自分のことを見てもらえていると感じられません。

挨拶をする。名前を呼ぶ。仕事の変化に気づく。小さな共有に「報告してくれてありがとう」と返す。

その日常があるからこそ、いざというときに部下は話しかけられます。上司が意識すべきなのは、特別な日ではなく日常です。

上司が変えること3|報連相を仕組みにする

「ちゃんと報告して」という指示は、実は曖昧です。

何を、いつ、どの手段で、どこまで共有するのか。ここが決まっていなければ、経験の少ないメンバーほど迷います。

報告のタイミング、必要な項目、使うツールを決め、同じ型で共有できるようにする。それだけで抜け漏れと無駄は減らせます。

「報連相ができる人を待つ」のではなく、「報連相できる仕組みをつくる」のが上司の仕事です。

報連相が増える上司になる3つの行動

  1. 「小さなことでも共有していい」と明言する
    上司にとって当たり前でも、部下には伝わっていません。歓迎する報告の範囲を言葉にします。
  2. 相手が話し終えるまで、答えを出さずに聴く
    アドバイスを始める前に、部下の話を最後まで受け取ります。
  3. 報告の型とタイミングを決める
    「発生したこと」「対応したこと」「次に判断が必要なこと」など、チームで使う型を一つ決めます。

報連相は、「もっとしっかりして」と言うだけでは増えません。

上司が聴き方を変え、日常の承認を増やし、報告の仕組みを整える。その積み重ねが、問題を早く共有できるチームをつくります。

まず今日、部下の話を一つ、答えを持たずに聴くことから始めてみてください。

部下の報連相に関するよくある質問

報連相できない部下に、まず何と言えばいいですか?

「小さなことでも共有してくれていい」と明言し、最初の報告を最後まで聴いてください。報告を歓迎する反応を上司が示すことがスタートです。

報告のタイミングはどう決めますか?

上司の気分ではなく、チームの共通ルールにします。緊急時、進捗時、判断が必要なときなど、場面と手段をセットで決めると迷いが減ります。

リモートワークでも報連相は改善できますか?

できます。伝える項目とツールを決めやすいからこそ、型を共通化する効果が出やすくなります。ただし、仕組みだけではなく、「この人なら聴いてくれる」という日常の関係も必要です。

報連相が増える職場は、部下だけが変わった職場ではありません。

上司が聴き方を変え、日常の関わりを変え、仕組みを変えた職場です。

僕が現場で学んだリーダーシップや、人を育てるための気づきを、鴨め〜るでは毎朝届けています。

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ABOUTこの記事をかいた人

鴨頭嘉人

YouTube登録者数100万人超、総再生回数3億回以上。SNS総フォロワー数250万人超、オンラインサロン「鴨Biz」には1900名以上の経営者・起業家が参加し、実践的な学びを日々発信している。