本記事の動画はこちらから▶鴨頭嘉人の「経営のヒント」社内の腐ったみかんは排除すべきか?
「腐ったみかん」は「人間の心」が作り出す
「腐ったみかんは存在しますか?」の答えから言います。
腐ったみかんは私たちの中から作られます。
そうですよね?
だって…腐ったみかんはあるよ?
みかん箱とかの中にあるよ?
でも今言ってるのは「会社組織の中に、腐ったみかんは存在しますか?」
存在する人と、存在しない人がいるんです。
その人の話じゃない。
その人を見た時に「腐ったみかんだ」と思う人がいれば、腐ったみかんがあります。
「腐ったみかんなどいない」と思ったら、腐ったみかんはいないので。
人間の心の中から生み出されるのが腐ったみかんなので。
だから「ありますか?」と聞かれたら「ある人もいるでしょうね」が答えになります。
「ない人もいるでしょう」が答えになります。
##「腐ったみかん」と思われてしまうような行動を取ってしまう人の深層心理
で、社長はその子をクビにする気はあるんですか?
ないんですか?
(ない)
じゃああなたがやることは1個です。
実験です。
なんの実験をするかを明確に言っておきます。
その子は部下をいじめる。
それには理由があります。
承認のバケツが空っぽだからです、彼の。
そうなんです。
彼はもしかしたら社長たった一人からは優遇されているかもしれないが、他の誰からも心の中の承認のバケツに黄金水を注いでもらっていないんです。
だから空っぽなので、泥水でも良いから入れて欲しいと思ってます。
人を攻撃するとそのバケツに泥水を入れてもらうことができるんです。
本当は黄金水を注いで欲しいんですけど、誰も黄金水を注いでくれないと諦めた人間は、泥水でも良いから入れてくれという行動、いわゆる問題行動を起こすようになります。
子供が小さい頃に非行に走るのも同じ反応です。
親も構ってくれない、先生も構ってもらえない、よし俺は暴走族になる。
パッパラパッパラってやるわけです。
パッパラパッパラってやると何が追っかけてくるかって言うと、ファンファンって警察が追っかけてくるんです。
その時の暴走族は「よし!」って思うんです。
そうですよ。
だって彼らだけです。
自分の存在を認めてくれてるのは。