鴨頭嘉人直伝|マクドナルドの採用活動に学ぶ!良い人材を低コストで採用する方法[2]

鴨頭嘉人直伝の採用ノウハウ全公開

本記事は動画の【01:38】辺りから▶【有料級】いい人材しか集まらない「邪道の採用」全部教えます。具体的行動まとめ。

採用コストをかければ人が採用できるとは限らない

 

ちなみに僕はマクドナルドの時に、原田さんがまたブチギレた話しても大丈夫ですか?

 

これ何回か言ってるかもしれないけど、原田さんがマクドナルドに来られたのが2004年なんです。

 

原田さんって最初の1年間はじっくりと社内の改革を行なったんです。

 

2年目からバッツンバッツンマーケティングをやったんです。

 

あの人、マーケティングめちゃ上手いんです。

 

「100円マック」とか「バリュー戦略」とか「24時間営業」とか「メイド・フォー・ユー導入」とか、もう次々キャンペーン当てていったんです。

 

だから無茶苦茶売上伸びたんです。

 

まあ売り上げが2桁で伸び始めたっていうことです。

 

マクドナルド年間5,600億円なんですけど、それが2桁伸びるってどれくらいすごいかわかりますよね?

 

そんな時にみんな「2桁も伸びてるから、原田さんは満足しているだろう」と思ったんだが、それは大きな間違いです。

 

原田さんはデータをよく見られる方なんです。

 

気が付いたんです。

 

絶対我々現場の人間が気が付いて欲しくないデータを。

 

どんなデータかと言うと、「これはおかしい。売上が2桁伸びているのにアルバイトの採用が2桁伸びていない。これは売上損失だ」って言ったんです。

 

これもう現場の人間は分かってるんです。

 

分かってるっていうかもう肌で感じてる。

 

「もう回んねーよこれ」

 

「人足んねーよ」ってヨレヨレになってるから、もうほとんどその時ってめちゃくちゃ売れてる店であれば、社員というのは自分の車にドライブスルーの店舗だと布団を置いてありましたから、帰れないわけです。

 

でも売上爆伸びしてるからバレないと思うじゃん?

 

バレちゃったわけです。

 

で、原田さんがブチギレになられて人事部に言ったんです。

 

「お前ら何やってるんだ。現場の人がこんなに頑張って売ってるんだから採用人数を2倍にしろ」と言ったわけです。

 

その当時はマクドナルドのアルバイトの採用人数って年間約4万人です。4万人毎年採用するんです。

 

勿論辞めていくから。

 

学校卒業して就職するとかで辞めていくので、だからいっぱい採らなきゃいけないんです、4万人ね。

 

それで「2倍採れ!」って言ったんです。

 

人事部が「やべえ…、はい!」とか言うわけです。

 

で、一生懸命頑張ったんです。

 

結果どうなったかというと採用コストが2倍になったんです。

 

そうなんです。5,000万くらいから1億になったんです、採用コストが。

 

採用人数は4万人だったわけで、変わらなかったわけです。

 

原田さんはブチギレるわけです。

 

「誰が採用コスト2倍にしろと言った!採用人数を2倍にしろと言ったんだ!」と。

 

おキレになられまして、人事部の人に「人事部ができないんだったら、現場で人に強い奴を引っ張ってきてプロジェクト化しろ」って言ったんです。

 

そこで原田社長の肝入りで立ち上がったプロジェクト、パーフェクト・スタッフィング・プロジェクトっていうメンバーの僕は4人のうちの1人だったんです。

 

トップがボス、藤本孝博。

 

ボスのところに声がかかったわけです、原田さんから。

 

「藤本さんやってくれ」って。

 

「わかりました、条件が3つあります。」っていう内の1つ目が「鴨頭をくれ」だったんです。

 

僕アイディアマンだし、ボスに絶対服従で、もう完璧にボスのオーダーに応えるっていうのがあったので、「鴨頭をくれ」って言って、僕はボスのチームに行って4人だった。

 

4人中1人の方はほとんど経理のような仕事だったので、実質3人ぐらいでやったんです。

 

次回:3)コストを下げていい人材を採用するために鴨頭嘉人が最初に行ったこととは!?

ABOUTこの記事をかいた人

講演家、YouTuber。日本マクドナルドでの勤務を経て、2010年独立。人材育成やマネジメント、リーダーシップについての講演・研修を熱い想いで行う「炎の講演家」として活躍。これらを記した著書も多数。YouTubeチャンネル登録者数100万人以上、再生回数2億回以上を数える。