石川県のエステサロンの社長
イマージュっていう会社なんですけど
鈴木社長っていう方がいらっしゃって
エステ業界っていうのは非常にですね
一人のエステティシャンが
売り上げる売上の単価が高いんですね
もう一人で数千万とか売上げちゃうような
それがエステ業界なんですけど
つまり 従業員さんの教育によって
会社が大きく変わるんですよ
しかも その鈴木社長というのは
何というでしょうね
ほぼヤクザみたいな人なんですよ
顔も怖えぇわ 身体もでけぇわ
そんな人ばっかの話してんね 今日ね
なんせ 会社の企業理念が
「輝くお母さんになる」
っていう企業理念なんですよ
これちょっと変わった企業理念で
一般的には
例えば
「エステを通じて
お客様の癒しを提供する」
みたいな企業理念が多いんです
つまりね お客様にどんな価値を
提供するかっていうのが
企業理念になっている
会社がほとんどなんです
でも イマージュの
企業理念違うんですよ
「輝くお母さんになる」
って言う対象者はお客様ではありません
スタッフなんです
「働いている
従業員が輝く」
っていうことが
企業理念という会社なんですね
だから これは本当
鈴木社長から聞いた話なんですけど
エステティシャンって
めっちゃいい子が多いんですよ
心根が優しい子が
なんせ 自分以外の女性を
綺麗にしてさしあげることが自分の幸せ
わかります?
一般的には 女性っていうのは自分が
綺麗になることが幸せなんですよ
「人を綺麗に
するのが幸せ」
って
どんだけ優しい心根を持っているかということ
それをやりたいっていう子たち
ばっかりが働いている会社なんですね
なんせ 鈴木社長以外全員女性なんです
「その従業員さんが
『輝くお母さんになる』
ということを
守るのが俺の仕事だ」
っていう人なんですよ
なんせ 自分はエステティシャンできませんから
「エステティシャンの
スタッフを守るっていうのが
俺の仕事だ」
という人なので
だから あんまりにも優しい子だから たまにね
悪い男に騙されることがあるらしいんですよ
例えば一つの例ですよ
ホストにも良いホストと悪いホストがいるらしいけど
悪いホストに引っかかちゃう子がいるんだって
ほんと 寂しがり屋の子とか結構いるんで
そうすると コロッとやられちゃって
貢がせられたりとかしてね
そうすると あの鈴木社長っていうのは
人生経験豊富な方なのでね
すぐピンとくるんですよ
「彼氏が
できたんです」
とか言うと
「あーそっかー」つって
「ちょっと
彼氏紹介しろ」つって
デニーズに行くわけですね
デニーズで3人で飯食うんですよ
鈴木社長とそのお店のスタッフの
エステティシャンと 彼氏と
飯食って 楽しく飯食うわけですよね 普通に
で 食べ終わったタイミングで
そのエステティシャンの子に
「お前帰れ」
って言うんです
「帰れ」って
「ちょっと男同士の
話がちょっと
あるから帰れ」
って
帰しちゃうんですよ
そうすると その彼氏と
鈴木社長と2人になった瞬間に
鈴木社長は
そのホストの髪の毛掴んで
「テメェ二度と
会うんじゃねぇ」
ってやる人なんですよ
エステティシャン守るんですね
そういう会社なんですよ
エステティシャンもやっぱり
最初から仕事ができる
エステティシャンなんかほとんどいなくて
従業員教育というのがすごく
大事で 必ずやってるのが
クレームを出しちゃったら
クレームってもう大打撃なんですよ
なぜ一人当たりの
ライフタイムバリュー 分かります?
一人のお客様が生涯に
その会社に払ってくださる
お金っていう
金額が数千万だったりはするので
一人のお客様を失うということは
数千万のマイナス
損失を生み出すんですよね
だから すごくクレームって
厳しく減らさなきゃいけないんですよ
でも
「鈴木社長は
クレーム
出してんじゃねぇ」
って
怒らないんですよ
クレームを出したエステティシャンには
お百度参りみたいな仕組みがありまして
それどんな仕組みかって言うと
自分の指名してくださるお客様のリストを持って
神社に行って100回 名前に対して
「ありがとうございます」
っていうのを繰り返さなきゃいけないんですよ
「田中様
ありがとうございます」
「青木様
ありがとうございます」
「藤本様
ありがとうございます」
「河原様
ありがとうございます」
これを例えば担当が70人いたら100回だから
700回言わなきゃいけないんですよね
で いい終わったら社長に
携帯電話に終わりましたという
報告をさせるっていう仕組みなんですね
それしか言わないんですよ
「お前やってこい」つって
「青木様」
「田辺様も
ありがとうございます」
「河原様
ありがとうございます」
って
「米田様
ありがとうございます」
ってやるじゃん
100回やると
間違いなくエステティシャンは
号泣しながら電話してくるんですって
でこういうそうです
「社長…私が何も
分かってなかったです」
って
「私 今日から
変わります」
って
そうすると 鈴木社長は
「分かった 帰っておいで」
っていう指導をされる方なんですよね
で それでもね
クレームを繰り返す子も中には
一部いるらしいんですよ
そうすると何をやるかっていうと
家庭訪問するらしいんですよね
例えば 石川県から社長の車に
その子を助手席に乗っけて
例えば その子が青森県だったら
青森県まで行くんですよ
「お前の通ってた
小学校連れて行け」
つって
小学校行って2人で
「どんな思い出ある?」
つって
「あっ私 運動会で
転んで泣いちゃったんです」
「そうかー
その時お父さん
お母さんいたのか」
とかね
ほんで
「次 中学校
連れて行け」
つって
中学校に行くと
「お前 中学校の時の
思い出教えろ」
と言うと
「私 ここの中学校1年生の時に
初めてバレンタインデーの時に
あそこの体育館の横の
樹の下で彼に
告白したんです」
って
「そっかー」って
次に
「お前の実家連れ行け」
つって
家に行って
実家に行ったら
「ちょっとお前
どっかコーヒーでも
飲んでろ」
つって
お父さんとお母さんと話すんですよ
でお父さんとお母さんに
「あの子が産まれたとき
どんな気持ちでした?」とか
「あの子が初めて寝返りを
うった時どんなでした?」
とか
「あの子が初めて
ハイハイし始めた時
どうでした?」
とか
「初めて幼稚園に入って
一人で幼稚園に
通うようになった時
その背中見て
どんな気持ちでした?」
とか
「初めて彼氏ができたっていうのを
お母さん聞かれてどうでした?」
「お父さん聞かれてどうでした?」
っていう質問するらしいんすよ
そうすると 間違いなくお父さんと
お母さんは号泣しながら
「本当にうちの子は
可愛い子で
本当にうちの子は
優しい子で」
って
愛しか出ないんですって
鈴木社長はそれを聞いて
エステティシャンを呼び出して
「帰るぞ」つって帰る
以上だそうです
そしたら クレームはなくなるそうなんです
僕ちょっと意味がわからなくて
その話聞いたときに
聞いたんですよ
「鈴木社長」って
「素晴らしいと
思って感動したんですけど
それ結局 何の指導なんですか」
って聞いたら
鈴木社長は
「鴨頭さん…」
って
「エステティシャンに
問題なんか1mmも
ないんですよ
全部 僕の問題
なんだよ」
「僕がこの子は
優しくて 愛たっぷりで
育てられたんだって分かったら
問題なんてもう起きないんですよ」
っていう社長なんですよ
何言ってるか分かります?
僕は聞いた瞬間 ちょっと
何言っていいか分かんなかったんですけど
これ 完全に見えない世界の話だなって
あとになって頭では理解できました
「じゃあお前できるのか?」
って言ったら 僕はそのレベルにないです
でも
「そういう経営者が
世の中にはいるんだなぁ」
というのは
まだできてないけど
「そのレベルに
近づきたいなぁ」
という
記憶として刻まれていますね 僕の中に
これはもうお伝えしておきます これ1個目です
もう1個はかなりドライに言います
もしも その鈴木社長のような想いを受け取って
「やってみたい」とか
「いやでも
俺には無理だ」とか
自分で選んだ後の話です
それでもその従業員のことを
好きという感情になれなかったら
別れるべきです
なぜなら 誰もハッピーに
なんないからです
すごくリアリティの
あること言いますが
経営者にとって
好き嫌いは何より大事です
スタッフのことが好きだったら
どんなにその業界が苦しくても
どんなに従業員不足のタイミングがあっても
どんなに資金繰りが苦しい時があっても
必ず乗り越えられます
でも
「好き」という感情が
なかったらその組織は
困難を乗り越えられないんですよ
だから 経営者にとって従業員を「好き」になる努力は
可能な限りしたほうがいいですけど
それでもなれないなら「それは私の器だ」
と 受け入れることも必要だというのが僕の考えです
それはね あなたの器の話なんですよ
これはみんな違うんですよ自分の器が
だから ちょっと極端な例で説明すると
例えばですけど お父さんの代で社員さんが
1000人いたと 仮にね
二代目でも三代目でもいいですわ 引き継いだと
でも
「自分が社長になったら
どんどんスタッフが
辞めていくんです」と
「なんとかなりませんか?」
って言う人がいるんすけど
極端に言いますよ わざと分かりやすくするためね
「ちょうどいいんじゃ
ないですか?」
って僕言います
「お父さんの器は
1000人だったと
あなた器は
100人だったら
900人やめて
いいんです」
って
それがあなたの器なんだから
経営者ってどっかでそういう
俯瞰して自分の器を
見てた方がいいと思うので
それは今は人数で表しましたけど 人数だけじゃなくて
わざと自分に言い訳っぽく言い方すると「相性」だったり
でも 厳しく言うと器なんですよ やっぱりそれって
どんな人のことも愛せる
好きになれるっていう幅って
未熟な人間には限界があるんですよ おそらくね
でも 鈴木社長みたいな人もいるって事は
知ってた方がいいと思うんですよ
何でかと言うと すぐ諦めちゃうから
「しょうがない
しょうがない」とかって
「切れ 切れ」みたいになっちゃう
それももったいないと思うんですよね
そんなことはない 広げることはできるので
でも 今現在の器はここなっていうのはあるんですよ
自分の限界 社員の限界じゃないよ
あくまで 自分の器の限界が今の時点ではあるんですよ
そこでどうしても相容れない
要は 感情的に相容れない場合は
別れた方がハッピーになると思います
ちょっと嫌な例なんですけど
自分に暴力を振るう彼氏と付き合い続ける女子は幸せになれないんですよ
そこは別れた方がいいっていう領域があるってこと
ちょっと嫌な例なんですけどね 例え話なんですけど
でも それは経営者の中にはあると思います
これは従業員の前で言語化は多分できないんですよ
「お前嫌いだからクビ」
って言えないで
でもね 本当はあるんですよ
嫌いな人を幸せにするという
エネルギーって出ないんですよ
そんな理屈では経営できないんで
だから 自分の中では
「俺まだまだ未熟だな」って
自分に反省しながら別れるっていう選択も
どっかに持ってないとずーっと
相手も自分も苦しめてしまう
可能性もあるので
2つは両極端な話しましたけど
きっとその2つを知っておくと
自分で選べるんだと思って2つ話しました
OKですかね?
どうもありがとうございます!!
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