本記事は動画の【06:04】辺りから▶リーダーシップの定義、マネジメントとの違い
全てのマーケティングを止めて店長の育成にお金と人材を投資
その当時、マクドナルドが危ないってなったんです。
日本マクドナルドが。
ちなみに日本マクドナルドっていうのは世界のマクドナルドのフランチャイジーの第1位の国。
マクドナルドはアメリカの会社ですからね?
他の国は全部フランチャイズなので。
そのフランチャイズの中でぶっちぎりナンバーワンの売上とシェアを誇っているのが日本なんです。
第3位のフランスとか中国より全然上なので。
だから、日本マクドナルドの業績が落ちることを一番怖がっているのはアメリカなんです。
そこでアメリカの本部が「まずいぞ、日本が崩れたらやばいことになる!優秀な社長を引っ張ってこい!」と言って、当時日本の経営者で一番優秀だって言われていたアップルコンピュータの副社長、原田泳幸さんをお金で引っこ抜いてきました。
だいぶエグい話になってきました。
そして原田さんがいらっしゃったんです。
で、原田さんが来た時に、原田さんは全部長、全ての部長に聞いたんです。
「なぜ今、マクドナルドの1店舗1店舗の売り上げが落ちてるんだ?」
そしたら全ての部署が原田さんに同じ報告をしました。
「お店を作りすぎました」という。
確かに1年間に400店舗開けてたので、365日で400店舗オープンしてたんですねお店を。
すごいことですよね。
なので、同じ商圏にお店を開けすぎたので、自社内競合して売り上げが落ちているという報告を、全ての計画部とか、マーケティング本部とか、営業本部が全部報告した。
そして原田泳幸、当時のトップが出した結論は…だから全部の部署がこう言ったんですよ?
「お店を閉店すればうまく行く」って。
要は1つの駅にお店8個くらい作ってたんで。
喰い合いが起きてるから、赤字の3店舗を閉めれば5店舗黒字になりますって言ったわけです、わかりやすいですよね?
そして原田泳幸が出した決断は、「1店舗も閉めてはならない。今1店舗1店舗の売り上げが落ちているのは店舗が多いからじゃない。全て店舗の運営レベルが下がっていることにある。だから全てのマーケティングや、全ての施策をストップして、店長の育成に全てのお金と人材を投資しろ」って言ったんです。