本記事は動画の【06:27】辺りから▶ビジネスで結果を出し続けるリーダーは何を考えているのか?【超一流の思考回路】
経営危機を救った原田泳幸氏の経営判断
だから、その時にアメリカの首脳陣が日本を救えといって、投入したのがお金で引っこ抜いた社長、原田泳幸氏です。
同時に日本アップルコンピュータ社の副社長。スティーブジョブズの右腕といわれた男です。
そこで原田泳幸さんは雇われてマクドナルドに行きました。
飲食経験なしだったので、マスコミはMacからマックへとかって冗談みたいなことを言ってた時代です。
これけっこう生々しい話なので、一応ここだけの話にしてもらっていいですか?
ここののパートだけね。
社内では、日本のフランチャイズオーナーたちは「ふざけんな」と「コンピューター屋が飲食なんか出来る訳ねー」と言って、かなりのオーナーさんがお辞めになります。
「俺達は藤田田のためにやったんだ」と「原田泳幸なんか知らねーよ」みたいな感じですね。
情に厚い日本人らしいことが起きてですね。
それでも原田泳幸氏はアメリカのマクドナルドから「短期間に立て直しをしろ」と言われてきた社長。
そこで原田泳幸氏が何を行ったかっていうとまずヒアリングですね。
そりゃそうですよね、来たばっかりだから。
で、すべての部署に同じ質問をします。
この辺から皆さん関係ありますからね。
「1店舗当たりの売上が落ち続けている理由は何か報告せよ」ってやったわけです。
売上が落ちた原因は思いもよらぬ〇〇だった!?
そして営業本部も報告しマーケティング本部も報告し、経営企画部めちゃくちゃ頭のいい人しかいない部署も報告をし、すべての数字を扱ってる部署、店舗開発部とかそういうこともね、全部が報告をあげた。
その報告書の内容は全部同じ内容でした。
なぜ1店舗あたりの売り上げが落ちて利益が落ちたか。
それはお店を出店しすぎたからです、と。
1つの駅にお店が8店舗とかありましたから。
名古屋市だけでも12店舗以上ありましたね、当時マクドナルドは。
今もう閉めて減りましたけどね。
それぐらい作ったから、商圏の食い合い、お客様の食い合いが起きて自社内競合が落ちて1店舗当たりの売上が落ちて赤字になってます。
だから解決方法は不採算店舗、赤字の店舗を閉めれば、そのお店のお客様が元々のマクドナルド、他のお店に戻るから全社黒字に戻りますっていう報告をすべての部署が原田泳幸氏にあげます。
そしてその報告を受けた原田泳幸は何と言ったか。
一店舗も締めてはならん。
今のマクドナルドの売上と利益が低迷している理由は出店が多いからではない。
1店舗1店舗、運営レベルが落ちたからだ。
なのでこれから1年間、店長の育成だけに、すべてのコストと人材を投入する。
他の政策をすべて1年間ストップ、という命令を出します。
いっぱいマクドナルドっていろんなキャンペーンやったりとか政策を打ってた。
それを全部1年間止めろと。
そしてすべてのコスト、そして人材育成のための人材を全部店長の育成に使えと言ったんです。