本記事の動画はこちらから▶仕事ができる人ほど陰口の天才
一見、仕事ができなそうに見える、マクドナルドのトップスーパーバイザー
陰褒めとは直接褒めるのではないということです。
例えば僕がタクちゃんのことを「タクちゃんっていつも頑張っているよね」これ直褒め。
陰褒めはケイちゃんとたまたま2人の時に「ケイちゃんさ、タクちゃんって最近すごい頑張ってると思わない?あいつ偉いよね」で、たまたまコージーと2人でいる時に「たくちゃんってめっちゃ頑張ってるよね。あれ絶対成長するよねああいう子ってね。素直だもんね。」って僕が話してたんですよ。
そしたらたまたまタクちゃんとケイちゃんとコージーが飲み行ったんです。
そしたらケイちゃんが「鴨さんがタクちゃんのことめっちゃ褒めてたよ」って言うのよ。
「えっ、マジっすか」
コージーが「俺も聞いた鴨さんが『めっちゃタクちゃん頑張ってる、あいつ絶対伸びる』って言ってたよ」って聞いたら、どんな気持ち?
めっちゃ嬉しいですよね?
こういうのが陰褒めです。
で、実はこの陰褒めを僕に教えてくれた人は、僕がマクドナルドの店長やってた時の上司、スーパーバイザーの人なんです。
ちょっと具体的な話なので言いますね。
ちょうど年齢で言うと33歳くらいの時かな?
仙台で店長やってたんです。
その時僕めちゃめちゃ成果でまくり、ダメ店長から日本一の店長になって次の店でも日本一、次の店でも日本一みたいになってて、出世コースまっしぐらみたいなタイミングです。
で、店長の次スーパーバイザーね、それに俺なろうと思ったところ、ライバルは何人かいるんだけどね。
よし次は俺だ!みたいになるよね?
その時の自分の直属の上司、まさにスーパーバイザー、今の自分の直属の上司が転勤になったんです。
これってどっちが来るかっていう話なんですよ。
どういうことかって言うと自分で次のタイトルに上がれるかどうかっていうのは、実はそのもう2個上の人が決めるんです。
組織ってそうでしょ?
だからこれ全然話し方と関係ないけど、出世したかったら2個上に好かれればいけるから。
そうだよね?
でも2個上の人は僕のことをなんでこいついけるかどうかって判断するかと言うと、1個上の人がなんて言ってるかなんです。
わかります?
1個上の人の発言力で出世が早まったり遅れたりするんです。
言ってる意味わかりますか?
だからどうか次のスーパーバイザー、イケてるやつ来てほしいみたいな感じ。
俺出世したいから。
わかります?
これ全然不自然じゃないですよね?
次のスーパーバイザーが全然周りから評価されてないと、出世遅れるんです。
だって他のスーパーバイザーの方が発言権が高いと、こっちの店長上がっちゃうから。
椅子取りゲームだから、出世っていうのは。
で、どんなスーパーバイザーだろうって思って、すごいイケてるスーパーバイザー来て欲しいって思ったら、来た人が市辺さんっていうんですけど、市辺さんって人。
僕は元体育会系で、体育会系の人って超偏見強い人多いんですけど僕その典型で、僕こう思ってたんです。
声が小さい人は仕事ができない。
これなんの根拠もないんだけど、体育会系の人ちょっとわかるでしょ?
声でかい人ってイケてるんですよ、体育会では。
こんなの本当は職場では関係ないんだけどそうなってる、刷り込まれてるから。
前のスーパーバイザーめっちゃ声でかかったから、評価会議でも「鴨頭でいこう!」って言ってくれるから次の人どんな人だろうって思ったら、市辺さん超声小さかったわけ。
いやマジよ。
担当の店長が20人くらいいる会議、店長会議でスーパーバイザートップだから、会議でこんな話するわけ、「(小さい声で聞き取れない喋り)」こういう喋り方だったわけ。
ガチでこんな感じよ。
で、俺何にも聞こえねえから初めて会った時ね。
「すいません、ちょっと聞こえないんで、もう少し大きな声で言ってもらって良いですか?」って俺言ったの。
俺結構ストレートにいうタイプだから。
そしたら「ああごめんごめん、わかった。(小さい声で聞き取れない喋り)」1mmもボリューム変わんないわけ。
で、俺マジで心の中で思ったわけ“ハズレくじ引いた”と。
これはちょっと出世遅れたかなって思ったわけ。
次回:2)マクドナルドトップのスーパーバイザーが使った部下を育てるテクニックが気になる!