【悩める上司必見!】主体的に動く部下を育てるためのマネジメント法|鴨頭嘉人公式⑭

変えたのは1つだけ「信じると決める」この行動がすべての結果に繋がった

そうです、僕が店長になれたのは、青森県弘前市のアルバイトスタッフさんに育ててもらった店長です。

僕は自分で店長になったんじゃないです。

自分で成果出したんじゃないです。

全部青森県弘前市のアルバイトスタッフさんが成果を出して僕を店長にしてくれました。

初めてリーダーになれたと思えたお店でした。

あの子達に会わなかったら、僕はマクドナルドで最後まで働き続けることはできなかったと思う。

独立して講演家になるっていうストーリーもなかったと思います。

あの子達に会わなかったら、僕の人生は今の人生とは全く違うものでした。

僕が変わったのは1個でした。

知識が増えたんじゃない。

経験値が上がったんじゃない。

僕は信じるって決めたんです。

アルバイトスタッフを責めたくなる日もあった。それでも「未来のみんな」を信じて行動し続けた

青森県弘前市の店は日本一売れないお店だったって言いました。

日本一売れないお店ってのは日本一お客様が来ないです。

でも、このお店、日本一お客様が少ないとき、日本一クレームが多いお店でした。

翌日曜日になると電話がかかってくるんです。日曜日の午後になるとね。


「おい、今ドライブスルーで買ったんだけど、フィレオフィッシュ1個足んないんだけど、どうしてくれるんだ」とか、

「今ハンバーガー買ったんだけどハンバーガー中に肉が入ってない!パンじゃん」とか、

「ハッピーセットが買ったんだけど子供のおもちゃがついてなくて、泣いてんだけどどうなってんだお前ら詐欺か」

おっしゃる通りですよ。

そして僕はこの店は社員僕1人しかいなかったので、日曜日になると十数件毎週のようにかかってくるクレームの電話を取った後、十数件のお客様の自宅を自分の車で回って謝罪をします。

謝るたびによく言われました。

「お客様申し訳ございませんでした。もう二度とこのようなことはいたしません。」っていうとよく言われるんです。

「あんたこの前もそれ言ったわよ。」って。

そうです。

同じ弘前の商圏の中で、何度も同じ過ちを繰り返していたから。

僕はそのとき正直に言うと、いつもどす黒い思いが湧いてくることがありました。

スタッフを、従業員を責めたくなる気持ちです。

「あの野郎また入れ忘れやりやがったな」って。

「あいつがいる日はいつもこうなんだ」って。

「あいつあのポジションに入れたらいつもクレームになるんだ」って。

それはわかりますよ、僕はオペレーション知識あるから。

でも、僕はお客様の自宅から、お店に戻る間に自分に言い聞かしたんです。

「信じられるかどうかではなく信じると決めてしまう」って。

今の彼ら彼女じゃなくて未来の彼ら彼女たちを信じるしかないって。

次回:15)「相手と未来を信じ抜く」その行動が起こした奇跡とは?

ABOUTこの記事をかいた人

講演家、YouTuber。日本マクドナルドでの勤務を経て、2010年独立。人材育成やマネジメント、リーダーシップについての講演・研修を熱い想いで行う「炎の講演家」として活躍。これらを記した著書も多数。YouTubeチャンネル登録者数100万人以上、再生回数2億回以上を数える。