鴨頭嘉人公式|幸せを掴める「スピーチ力」〜言葉のシェアの重要性〜[1]

魅力的な人と愛される人

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言葉は感情を伝えるためには不自由

 

講演家って言葉を使う職業です。

 

その言葉を使う職業のプロである僕が、いきなり何を言い出すんだってことです。

 

でも本当なんです。

 

言葉は不自由なんです。

 

そもそも私たちはなぜ話そうと思うんでしょうか?

 

いきなり何もないのに話そうとはならないんです。

 

私たちが話そうと思う根本、大元は感情が動いてからなんです。

 

何らかの感情の動きがあってそれを共有したいとか、相手に知ってもらいたいとか、もちろん中には危険だからやめとけとか、これきっとあなたにぴったりよというお勧めのようなものも、やっぱり感情が動いてるから伝えようと思うんです。

 

何の感情もないのに喋れません。

 

だけど私たちの感情の種類と言葉の種類は圧倒的な差があるんです。

 

言葉が圧倒的に足りないんです。

 

例えば「青い空」という言葉があります。

 

もちろんわかりやすい言葉ですが、青い空ということを表現する時に、ただ空の色が青いのであるということを説明したくて「青い空」と言うシーンはおそらくほぼ無いです。

 

もちろん空が今日は山吹色とか、エメラルドグリーンとか、ありえない色の場合はありえます。

 

エメラルドグリーンの空って基本的に無いじゃないですか?

 

でもそれが現象面として現れたら「エメラルドグリーン!」ってなんか…、ごめん感情動いてた。

 

やっぱり感情動いてた。

 

もっと言うと青い空というのを表現したくなるのは何か感情が動いたから空が青いねって言いたいんです。

 

その青い空って言いたかった感情はもしかしたら小学校の夏休みの初日「わー!これから仲の良い友達と遊べるんだー!」と思った時のような青い空と言いたかったかもしれないし、

まるで今まで辛いことが続いてこの雨は降り止まないんじゃないかと思った、

でもある時パーっと雲が晴れてそこから青い空が太陽の光と共に差し込んできたという感情をその青い空に投影させて伝えたかったり、

 

という風に何らかの感情があって「青い空」という言葉を言ってます。

 

が、あなたのその感情「あ・お・い・そ・ら」というたった5文字で他の人に届けることってできますか?

 

足りないんですよ。

 

例えばこんな人がいたとしましょう。

 

年齢は45歳、奥様と子供が2人いて、そして子供が上の子が中学3年生の子が小学6年生。

 

夏休みに入り、「もう今年の夏家族で旅行に行かなかったら二度とこの4人で一緒に家族旅行行く機会は無いかもしれない。

 

考えてみれば俺は独立して8年間ずっと仕事、仕事、仕事でカミさんにも子供達も旅行なんか連れて行く暇が無かった。でもやっと今年だったら行けるかもしれない。よし、せっかくだったら家族4人で沖縄旅行に行こう」と思った。

 

でもどうも1週間後に行く沖縄旅行の日程で週間天気予報を見ると、行ってる間3日間ずっと雨らしい。

 

「まあでもそんなこともあるか」と思って「仕方がない雨が降っても家族4人で行けるだけでも満足しようじゃないか」と思って沖縄に旅行に行った。

 

そして空港から飛行機に乗って飛び立ち那覇空港に着いた瞬間、信じられないぐらいの真っ青の空だった。

 

その時にこれはまるで沖縄の青い空が「私たち4人家族に今までよく頑張ったね。いろんなことがあったけどよく今まで頑張って家族4人ここまで一緒に頑張ってきたよね」とまるで沖縄の空が私たち家族を祝福しているように感じたという感情で伝えたかった空の色を、「あ・お・い・そ・ら」の5文字で表現できますか?

 

できないんです。

 

圧倒的に言葉は私たちの感情を表現するには足りないんです。

 

次回:2)人が生きていくために必要な「言葉」

 

ABOUTこの記事をかいた人

講演家、YouTuber。日本マクドナルドでの勤務を経て、2010年独立。人材育成やマネジメント、リーダーシップについての講演・研修を熱い想いで行う「炎の講演家」として活躍。これらを記した著書も多数。YouTubeチャンネル登録者数100万人以上、再生回数2億回以上を数える。