障害者の男の子に気づかせてもらった『感じる幸せ』

何かができる幸せだけではなく『 感じる事が幸せ』

 

僕は日曜日を休むようにしています。
最近は全然守れていませんが(笑)でも、なんとか休むように頑張ってスケジュール組んでるんですけど、その一番の理由って『 かみさんに自由な時間を持ってもらいたい』からなんです。日曜日に僕が子供の面倒を見ればかみさんは1日自由に過ごせるじゃないですか。

僕は月曜日から土曜日まで完璧に自由に働かせてもらっているので、めっちゃかみさんに感謝してるんです!!だからせめて日曜日ぐらいはそういう形ででもサポートしたいって思ってるんです。

かみさんの代わりに子供の面倒を見ることになったある日曜日のことです。その日はまだとても暑い日でした。師匠ハルヒトと一花と一緒に近所にある室内市民プールに行くことにしたんです。
子供たち2人が水泳の道具を持って歩いているのを眺めている自分は「お父さんなんだなぁ」とか逆に自分が子どもの頃を思い出して感慨深くなっちゃってました。プールに着いて、スタッフさんにハッピーマイレージのカードを配りまくりながら中に入って、着替えていよいよプールに入りました。

一花(長女)はスイミングスクールに通ってるのでバンバン泳げます。師匠のハルヒト(長男)は人にバンバンぶつかりながら(笑)プールの管理人に怒られても全く気にせず、すごく楽しそうだからほったらかしにしていました。「これ楽でいいなぁ!」それにかみさんは今自由にしてると思うとなんて豊かなんだ!って思って一人でにやにやしてました~!!

そうしていると・・・日曜日だったからかもしれませんが10人以上の障害者の子達が
プールに入ってきました。おそらく知的障害の子たちだったと思うのですが、踊りながら「あんぱんま~ん」とか「うわー!!」って大きい声出してガシガシ泳いだりとか人に思いっきり体当たりしそうになっているのを付き添いの人が「ダメよ~、こっち行きなさい~」って言ったりしてるような状態になりました。

その室内プールはプールサイドに全部で7、8人が入れるジャグジーがあって、あったかいからそこに入ってたんですね。そしたら僕よりも全然背の高い男の子がばさーんってとなりに入ってきて「バイキンマンがー!!!」って大きな声を出してたんんです。
付き添いの人は「静かにしなさい!!」って言ってたんですけど僕は全然平気で何だかウキウキしてきちゃいました!!
思わず・・・「すごいね!さっき見てたけどめっちゃ頑張ってるねっ!」って声をかけたら

「うん!!すごい頑張ってる!!!めっちゃ頑張ってる!!!!すごいすごいすごい!!!!」って彼は僕の言葉を受け取って満面の笑顔で嬉しさを表現したんです・・・!!

その時・・・僕は気づかされました。「この子たちはめっちゃ幸せなんだ」って。だって、多くの人たちが初めて会った人に「頑張ってますね」って言われた時に「いやいやそんなことないですよ。。」って不安がちな表情で言うんです。そしてそうなってしまうのは他人の言葉を素直に受け取れないから・・・いつも不安や恐れを感じているから・・・。

僕はハッピーマイレージのカードをいつも配っているから知ってるんです。でも彼には1ミリも不安や恐れがないんです。「がんばってるね!」っていう承認のメッセージを自分の中にただ深く落とし込むだけじゃなくて、(それだけでもすごいことです。ほとんどの人はできてないですから)

「僕すごい!!」ってパワーに変えることができてるんです!!
つまり誰よりも純粋で誰よりも承認を受けとめて、誰よりも人からどう思われるか不安に思わず生きている。彼らはそんな生き方をしている。ってわかったんです。と同時に自分のことを振り返ってみると僕はサービスハピネスクリエーターって役割に生きる前は障害者の方たちを見るのが怖かったんです。

なぜなら・・・「分からない」という、おそれがあったから。「自分とは違う」と思ってたから。

それに僕は健常者だから、相手のことを理解しないで余計なことをいって傷つけたりしないように否定とか軽蔑するようなことを言わないようにしなきゃいけない!みたいな気持ちがあったんです。

でも、今はそんな気持ちが『全くない』って自分でも気づきました。障害を持っている・・・例えば足がない人だったりとか目が見えない人だったりとか、知的障害って言われるような人だったりパニック障害、うつの人だったり色々な人たちに最近会ってるんですが僕の中にはもう不安と恐れがないんです。何でそんな風に自分が変化したのかが、プールでその子と出会って分かったんですよ。
『本当の幸せの基準が分かりかけてきた』
以前の僕は『何かができることが幸せでできないことが不幸』だって思ってたんです。目が見えるのは幸せで見えないのは不幸とか自分の中ではそう思ってたんですけど、本当の幸せの基準って知識だったりできることの量じゃなくって・・・今自分がやってることとか人からもらったものをどれだけ純粋に感じて、それが・・・

「生まれてきてよかったなぁ」だったり

「生きててよかったなぁ」だったり

「 今日これやっててよかったなぁ」だったり

「 この人に会えてよかったなぁ」だったり

『感情を感じる』のが幸せって分かりかけてきた・・・。
だから障害者の人たちを見てかわいそうだなっていう気持ちはもうないんですよ。でも、障害者の人は生きている中で困っていることはたくさんある。例えば歩けないとか、見えないとか、今はそういう人に対して恐れと不安がないから「大丈夫ですか?お手伝いしましょうか?」っていうのが普通になりました。

前は怖かったから声をかけなかったんですけど、今は積極的に声を普通にかけてみて、「大丈夫です」って言われたら「気をつけていってらっしゃい」って当たり前のように言えるようになったことが嬉しいなぁって思いました。

何かができる幸せだけではなく『 感じる事が幸せ』何か参考になれば嬉しいです。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

 

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ABOUTこの記事をかいた人

講演家、YouTuber。日本マクドナルドでの勤務を経て、2010年独立。人材育成やマネジメント、リーダーシップについての講演・研修を熱い想いで行う「炎の講演家」として活躍。これらを記した著書も多数。YouTubeチャンネル登録者数100万人以上、再生回数2億回以上を数える。