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鴨頭嘉人の人生に大きな転機が訪れたメンターとの出会い
40歳の時に人生のメンターに出会ったんです。
マクドナルドの僕がスーパーバイザーの時に営業本部長だった藤本孝博っていう大阪西成の、要は法律が唯一通用しない街の草履屋の息子さんなんですけど。
で僕はボスって言うんですけど、そのボスにある質問されたんです。
嘉人って呼ばれるんですけどボスに。
「嘉人お前何のために生まれてきたんや」
みたいな。つまりどうなってから死ぬんやって質問です。
でもその時、答えられなかったんです。
ちなみに僕は上司の質問に対して間髪入れずに、上司の期待を上回る返事がすぐにできるタイプ。
でも答えられなかったんです。何でかと言うと今まで出会った上司がそういう質問しなかった。みんな僕に質問する上司は、例えば店長時代だったら「鴨頭、この店どうやったら売上上がる?」っていう質問をします。
その場合は
「この店の場合は人材育成の最初の3ヶ月間の人材育成のシステムが崩れていて、そのことによって退職率が上がってしまっているから、ものすごく人材育成のコストがかかってしまって、あと労力もかかってるから売上の方に全員のエネルギーが向かないので、まずはその3カ月間の新人トレーニングの仕組みをしっかりと作って、4ヶ月目から売上を10%以上上げられることができます」
って答えられるんですよ。
これ上司からしたらこいつ優秀って感じね。
あとはやるかやらないかだけなんで、僕そういうタイプだったです。
自分の人生について全く考えてなかったことに気付かされた鴨頭嘉人
だけどボスの質問はなんという質問だったかというと、「結局お前何になりたいんや?」答えられなかった。
なぜ答えられる時と答えられない時があるかということがわかったんです。
それは人は普段から考えていることは答えられるが、普段から考えていないことは即座には答えられない。
僕はマクドナルドの売上を上げることとか利益を出すこととか、どうやったら出世できるかはめちゃくちゃ考えてた。
でも、「結局お前何になりたいんや?」という自分のライフ、人生について普段考えてなかったってことに気付いたのが40歳。