公式|「叱り方」から考えるな! 鴨頭嘉人流「部下の指導方法」②

承認とは褒めることではなく、「見てくれている感覚」を与えるということ

例えばどういうことかというと、この承認っていうところを、すごくわかりやすくリアリティのある表現として、見てくれているという感覚にしましょうかね。
例えば、部長は私のことをよく見てくれているという感覚。
これ承認されているという感覚。
逆に承認されていないという感覚とは、見てくれてないという感覚に近いですよね。
だいたい同じだと思ってくださいね。
どういうことかっていうと、例えば、自分のことを日頃全然見てくれていると感じられない上司が、急に叱ってきたらとどう思います?
「お前何やってんだ!だからお客様との約束は守れって!信頼関係大事だって言ってたろ!」
とかって急に言われても
「何言ってんだよ現場のこと全然わかってねえくせに」って、心の中で思いますよね。
なぜかというと、日ごろ見てくれてないと思ってるから、叱られても響かないということです。
例えば、結果を出した時も同じです。
たまたま営業成績がずーっとダメだったけどトップを取った瞬間に、
日頃全然かかってくれてない上司が
「お前やったらできるじゃん」とか言ったって
「結果出した時だけかよ。日頃の現場がどんなに大変かも分かってもねーくせに」
といって、
口では「ありがとうございます」とか言うけど心では「は!?」って思っています。
それは、日ごろ見てもらえていると、感じてないからです。

つまり日常承認されているという感覚がないと、もしもあなたが叱っても褒めても受け取れない。これがリアルです。

「愛」を感じるコミュニケーションが部下に「承認」を与えることができる

でも日頃からしっかりと見てくれていると感じている方に、このスペシャルなコミュニケーションをとられると人はシビれます。
例えば自分が仮に営業マンだとしましょう。
全然売れない全然成約が取れないまったく結果が出ていない時から、

“「大丈夫だ、いいか最初から結果を出せる人間なんかいない。
俺だってそうだった。お前の先輩たちもみんなそうなんだ。今はトレーニング期間なんだから、上司に言われたことをコツコツやりなさい。必ず結果が出る日は来るからちゃんと見てるぞ。」

って言ってくれている部長さんがいたとしましょう。
ある時契約が取れた。
その時にその部長さんが
「お前ならやると思ってたよ」と言われたら、めちゃめちゃ嬉しいんですよ。
涙が出るほど嬉しいです。つまり受け取れるということです。
じゃあ反対に普段だったらやらないような、例えばお客様のメールを無視したりするようなポカをやったとしましょう。
そんな時にずーっと自分が仕事ができなかった時から見ていてくれていた上司が
「どうしたお前らしくないじゃないか。お前はそんなことをやる奴じゃないだろう!」
って言われると
「すいませんでした!心を入れ替えてやります!」
となる。つまり、愛を感じるんです。
なぜなら日頃承認してくれている人からの叱咤激励になるからです。
これが真実ですね。
つまり怒ることに問題があったんじゃないんです。
日頃の土台がまだ足りてなかったということなんです。
だから今日の内容の「聴き力」「洞察力」「承認力」をフルに活用できるだけして、
ここを日常積み上げていってほしいです。

次回:3)部下の指導は仕組みづくりで不可能!?鴨頭嘉人が考える「日常の承認」の仕方

ABOUTこの記事をかいた人

講演家、YouTuber。日本マクドナルドでの勤務を経て、2010年独立。人材育成やマネジメント、リーダーシップについての講演・研修を熱い想いで行う「炎の講演家」として活躍。これらを記した著書も多数。YouTubeチャンネル登録者数100万人以上、再生回数2億回以上を数える。