未来を信じる。「これが日本一の組織の作り方」
だって日本一売れなかった、日本一クレームが多かった。
だから今現状に目を向けたら嫌なことばっかりでした。
最悪でした。
いつもトイレが汚い。
いつもハンバーガーがうまく作れない。
いつもサービスの時間が遅い。
クレームが多いです。
それを一個一個言ったら、また同じようにスタッフが辞めていって僕は会社に行けなくなる。
だから変えるしかない、そう思って僕はお店に戻りました。
お店に戻ったとき、僕は全力の笑顔をつくって、つくり笑顔で嘘をつきます。
みんなお客様許してくれたよ、やっぱり期待されてるんだうちの店。
必ず日本一になるよ。
嘘です。
日本一クレーム多かった。
日本一お客さんも少なかった。
だから未来を信じるしかなかったんですよ、僕は。
僕は日本一のチームの作り方が分かりました。
現状じゃない。
今何が起きてるかじゃない。
過去でもない。
未来だって。
絶対日本一のスタッフになるって。
絶対日本一のスマイルなるって。
絶対に日本一のレタスを乗っけるのがうまいスタッフになるって。
信じるしかなかった。
アルバイトスタッフの考案したキャンペーンが売上を15億アップさせる出来事も
そしたら、この店は本当に日本一のスタッフだらけのお店になったんです。
日本一の業績を出すお店になりました。
毎月のようにマーケティング本部の部員が、この青森県弘前市のお店にわざわざ交通費と時間をかけてストアツアーに来るんです、なぜか。
この店で当たったキャンペーンを全国3300店舗で展開するためです。
僕はスタッフに言いました。
「ありがとう。君のしてくれたあのキャンペーンのおかげで、先月のマクドナルド全社の売上15億あがったんだよ」って。
嘘のような真実の話です。
この年のマクドナルドの売上を上げたベスト3のキャンペーンは全部、電通が考えたんじゃない。
マーケティングフォームが考えたんじゃない。
青森県弘前市のアルバイトさんが考えたキャンペーンでした。
みんなこう思ってました。
私がマクドナルドだって。
だから毎日お店行くのが楽しかった。
お休みの日が一番楽しくなかった。
それぐらい仕事を好きになれたのが青森県弘前市のお店でした。
後にこの店はたった35人しかいないアルバイトスタッフのうち12名が社員になります。