価値観の違いは受け入れること!上司が取るべきリーダーシップの鉄則[9]

価値観の違いは受け入れること

本記事は動画の【17:13】辺りから▶価値観が違っても親しい関係でいることを可能にする方法

6時間ミーティングで行った、鴨頭嘉人が仕込んだ「あるワーク」

 

で、僕がやった苦肉の策、これも悪あがきなんですけど、その人事部の部署のメンバーと6時間ミーティングの時間を取ったんです。

 

6時間のミーティングなんか普通ないですけど。もう缶詰みたいな感じで。

 

そこであるワークをやったんです。

 

いくつかやったんですけど、一番今の質問に対してフィットするワークで言うと、カードを置いておいて、カードを一人一人めくるとそのカードの出たお題に答えなきゃいけないというゲームがあるんです。

 

で、その当時人事部の超御局様というか、一番キャリアの長い女性の方がいらっしゃいまして、その方が引いたカードが「人には言えない過去」っていうカードを引いたんです。

 

その人は本当に頭も良くて、まあ言ってみれば経営幹部ともコミュニケーションを直で取れるような、本当はタイトル的には、役職的にはそうじゃなくてもキャリアが長いから結構繋がってる人なんです。

 

その人を怒らせると終わりなんです。

 

その人が引いたカードが「人には言えない過去」だったんです。

 

その方が言ったんです。

 

「私実はパンクバンドのボーカルやってました」

 

って言ったわけ。

 

「えー!」みたいな、「そんな〜!」みたいな、全くそう見えないから、めちゃめちゃ頭が良くて御局様でピシッとしている方なので、うわーってめっちゃ盛り上がったんです。

 

で、次に僕の直属の部下で男性で僕と同い年だったのかな?

 

言ってみればかなり硬い方、かなり硬い人がパッとめくって、「人には言ってない趣味」っていうカードだったんです。

 

その方が「実は俺、エヴァンゲリオンが好きすぎて好きすぎて、家に初号機とか綾波レイとかアスカラングレーのフィギュアがあって」

 

って言ったら「えー!」ってなってめちゃめちゃ盛り上がって、次々みんな、僕がそういう風に仕込んでるんですけどね。

 

要はその人の過去が、会社では言いづらい過去を話さざるを得ないカードが入ってるんです。それをみんながめくって話していくんです。

 

今までになかった人事部がそこに!動き始めた歯車

 

で、ミーティングが終わった次の日から、ガラッとチームの雰囲気変わったんです。

 

「ねえねえ、パンクってなんのコピーしてました?セックス・ピストルズすか、マジっすか」

 

とか

 

「ちょっとフィギュア持ってきました?今日」

「持ってきてない」

「本当は持ってきたでしょ?」

「持ってきてない」

「本当は持ってきたでしょ!」

「えっと、クリアファイルなら…」

 

とか言ってめちゃめちゃ盛り上がってるんです。

 

「なんだこのチームは」っていうくらい。

 

そこから少しずつ動き始めたんです、うちのチームが。

 

次回:10)鴨頭嘉人は現場から神的存在!?事故報告書のスペシャリストたる所以

ABOUTこの記事をかいた人

講演家、YouTuber。日本マクドナルドでの勤務を経て、2010年独立。人材育成やマネジメント、リーダーシップについての講演・研修を熱い想いで行う「炎の講演家」として活躍。これらを記した著書も多数。YouTubeチャンネル登録者数100万人以上、再生回数2億回以上を数える。