本記事の動画はこちら▶価値観が違っても親しい関係でいることを可能にする方法
鴨頭嘉人が人事で採用プロセスを担当していた頃の話
僕マクドナルド時代に人事にいたので、例えば採用のプロセスとかをやっぱり現場を見ないと改善できないんで、現場の面接とか見たり、僕もやる時あったんです。
僕が直接面接で採用してたのは、実は本社のキャリア組の採用やってたんです。
要は最初から本社で将来のマクドナルドの管理職とか経営幹部候補生を採用するっていうプロセスをやっていて、
だから早稲田慶應東大とかのTOEIC850点以上の奴をとるみたいなちょっとエグいプロジェクトなんですけど、それをやってたんです。
で、そこで面接をすると大学生、すごい賢い大学生の面接するじゃないですか。
例えば、こんな質問します。みなさん面接官だと思ってちょっと想像してみて。
「学生時代一番力を入れたり、時間をかけてやったことって何ですか?」
って僕は聞くわけです。
そしたら大学生はこんなことを言う子がいるんです。
「僕は自分探しのためにバックパックでインドに行ってきました。」
その時僕が心の中でどう思ったか?心よ?口で言ってないよ?
鴨頭と就活生。価値観についての世代間のギャップ
心の中でどう思ったかと言うと、こう思ってたんです。
「ダメだこいつ」って。
「何考えとんじゃ」と、
「何が自分探しの旅だ。そんな暇あったらバイトでもしてお父さんお母さんに学費返そうと思わねえのか」
と思ってたんです。
何でかわかりますよね?
僕の中では命の時間はお金ぐらい大事なんです。
だから、今までお父さんお母さんにお金をかけてきてもらったんだから、ちゃんと恩返ししなさい、なんです。
ところがその子たちの価値観は、自分がなんのために生まれてきたのか、どんな役割を果たすためにこの世に存在しているのかを知りたいんです。
だから自分探しの旅はこの子達にとって、ど真ん中です。
でも僕のようなおっさんから聞くと
「は?自分探しの旅?おるやんけそこに」
ってなるんです。
なんとなくわかります?言ってること。わかりますよね?
皆さんの中にもどっちの割合、どっちもあるんです多少。
若い人の中にも「いやでもお金もさぁ…」ってのもあるし、年配の方の中にも「あ、なんかそれわかる。最近私それすごく探してる」ってのもあるんですよ?
勿論ミクスチャーでできてるんで私達は。
でも世代間のギャップは存在しています。で、それを改善しちゃダメなんです。