鴨頭嘉人公式|マクドナルドに学ぶ!今日から変わる最強の採用ノウハウ[9]

最強の採用

本記事は動画の【16:51】辺りから▶最強の採用 元マクドナルド人事部採用担当 鴨頭嘉人

No.1のアルバイトマネージャーになった中田君。当時の飯塚店長の想いとは?

 

飯塚店長それやるんです。

 

「みんなお前を見てる。社員も見てる。仲間も見てる。新人スタッフもお前の真似するぞ」

 

って毎日言うんです。

 

中田君はこの店でNo.1のアルバイトマネージャーになります。憧れのマネージャーになるんです。

 

こういう人材育成ができる組織を作ると、採用は全て成功します。

 

で、僕聞いたんです、飯塚店長に。中田君が成長した後に。

 

「店長、今では中田君はあんな風になった。信じられないけど人は変わるって分かりました。でも飯塚店長、あの時点で中田君は最低だった。間違いないと思う。ではなぜあの時『マネージャーにする』って言ったんですか?」

 

「鴨頭よく考えてみろ。あの時の中田、うちの店辞めさせたらどこで生きていくんだ。あんな奴どこ行ったって通用しない。どこの会社も受け入れてくれない。じゃあ中田はどうやって生きていくんだ?だからうちが育てるんだ」

 

って言ったんですよ。

 

これが愛なんだなって思いました。愛ってそういうもんじゃないですか。

 

自分の子どもが生まれた時、「ちょっとタイプじゃない。あげるよ」って言いますか?

 

愛ってそういうんじゃないんですよね。全部を受け入れる心です。

 

本当に『愛』を持てれば採用という概念は180度変わる

 

乙武洋匡さんいるじゃないですか。

 

乙武さんって生まれた時から手足が無い方なんですよね?

 

あの子生まれた時って、病院がお母さんに会わせなかったんです。

 

初産で初めての子どもで、お母さんが10ヶ月間うーって、死ぬ思いで産んだ。

 

初めて見た赤ちゃん手足無かったらどうなります?

 

気狂うかもしれないですよね?

 

だから病院としてはケアしないといけないんです。

 

5日間、「子どもは集中治療室なんで。命に別状はありません。安心してください」って5日間会わせなかった。

 

5日目にさすがに会わせなきゃいけない。

 

病院側は失神するかもしれないからって、お母さん用のベッドも用意して、いよいよ対面です。

 

初めて乙武さんのお母さんが生まれた手足の無い赤ん坊を見た時に一言目なんて言ったか?

 

「なんて可愛らしい子なの!」って言ったんです。

 

だから乙武さんは「僕は手足は無いけど、障害者じゃない」って言ったんです。

 

「何も欠けてない。全て満たされている。」って言ったんです。

 

それが愛だと思います。

 

そういう愛を組織…、いやその組織にいる人が、リーダーが持てたら採用の概念はこっち(採用基準を上げる)からこっち(人を育てる)に行くことができるなと思います。

 

次回:10)「採用基準を上げる」か「人を育てるか」を状況によって選択していこう!

ABOUTこの記事をかいた人

講演家、YouTuber。日本マクドナルドでの勤務を経て、2010年独立。人材育成やマネジメント、リーダーシップについての講演・研修を熱い想いで行う「炎の講演家」として活躍。これらを記した著書も多数。YouTubeチャンネル登録者数100万人以上、再生回数2億回以上を数える。