本記事は動画の【06:14】辺りから▶最強の採用 元マクドナルド人事部採用担当 鴨頭嘉人
郵便局員と鳶職。同じ行動でも業種によって第三者の受け取り方は全然違う!
例えば「郵便局の採用基準って何か?」って言うと、かなり難しいです。難しいですよね?
でも1つ言えるのは、誠実な人じゃないと郵便局無理でしょうね。違いますかね?
例えばこれあんまり良い例じゃないんですけど、一応一般論として聞いてもらって良いですか?
例えば建設業の職人さんがいるじゃないですか?鳶職の人。
鳶職の人が昼の休憩の時間に、路上でこうやってタバコ吸ってるとします。
そんなに気になります?「あ、休憩してんだなー」くらいですよね?
じゃあ郵便局の職員さんが、路上でタバコ吸ってたらどう思います?
「あいつ、何やってんだ?」と思いません?
警察官がぷはーってやってたらどうですか?
「何やってんだ」って思いません?
つまり適性の違いってことです。適性と言うか、マッチングです。
だから郵便局の方は誠実な人です、能力よりも。
すごい勢いで捌いたりとか、すごい勢いで営業とってきても、ぷはーって人は会社のブランド落とします。
だから、適性っていうのは必ずその業界によってあるので、それを絞っていくことを採用基準を上げると言います。
上げるの基準を間違っている会社は、ミスマッチングが起きるので。
「すごく頭が良い、この子はいける!」と思って採ったは良いけど、すぐ辞めちゃうとか。
採用で見抜きにくいのは「メンタル面」
あと最近はメンタルですよね。難しいんですけど、メンタルって変わりますから。
どの人が強いかって一概には見抜きにくいので。
あの、“重版出来(じゅうはんしゅったい)”ってテレビドラマ見たことある人います?
1人か、じゃああんまり例として言ってもわかんないか。
“重版出来”って第1話の最初のシーンが面白くて、出版社の社長、俳優で言うと高田純次さんなんですけど。
出版社の社長がある時採用の面接の日に、会社で掃除員のふりしてるんです。
で、何してるかって言うと、面接会場の外で待ってる学生を見てるんです。
例えばそこに編集長がばーっときて、「社長また今年もですか?」ってこそっと言うわけです。
「うん。見てごらん。あの1番前に座っている男性。」
ビシッとしたイケメンの、高学歴そうな男性が座ってるんですけど、
「彼はダメだ。」
「えっ、そうなんですか?」
はい!とか言って入っていくんですけど、
「彼はこの前を通る階段のところで、俯き加減で猫背で溜め息をつきながら、まばたきも多い。ああいう子は上司の前ではハキハキ色んなものを言えるが、メンタルで負けちゃうんだ。うちの出版社はメンタルが全てだ。それを見抜かなければ採用はできない」
って言うシーンがあるんです。
という風にやっぱり業界によってあるんです。