本記事の動画はこちらから▶最強の採用 元マクドナルド人事部採用担当 鴨頭嘉人
鴨頭嘉人が採用力を養ったマクドナルドの原田泳幸社長時代
僕採用ですね、一番得意なんです。
僕はマクドナルドで店長もやってましたけど、その後人事部に引き抜かれます。
引き抜きです。人事部に希望なんか出してませんから。
ある時、マクドナルドに原田社長がいらっしゃった時に、あの人やってる間、過去8年間最高益を叩き出し続けたすごい人なんで、まず最初に変わったのが売上なわけです。
売上が2桁で伸び続けたんです。
で、原田さんってMBAで勉強してきているんで、数字見る能力すごく高くて、ある時気がついちゃったんです。我々営業部が隠していたものを。
何かというと、
「おい、売上が2桁伸びている。なのに、採用が2桁伸びていないってことは売り逃しをしているってことだろう」
って。
うわーバレちゃったって感じなわけですよ。急に2桁採用できますか?難しいんですよ。
だから誤魔化してたんですけど、気が付いちゃったんですトップが。
そして人事部に言ったんです。
「おい、何やってんだ。2倍採用しろ」
採用人数以上に膨らむ採用コスト
1年間の採用って大体4万人なんです。1年間の採用がですよ。
マクドナルドってやっぱり学生さん多いんで、卒業して行きますから。
もちろんダメな退職だけじゃなくて、卒業っていうのがあるので。だから4万人毎年採用するんです。
でも売上だけ伸びてるから8万人採れって言ったわけ。
で、人事部が「やばい」って、原田さんってテレビとかだと笑ってますけど、社内で1回も笑ったことない人ですからね?めちゃめちゃ怖い人なんで。
で、これ以上言っちゃうとやばいかな?本当に結果ださないと会社に居られなくなるんで。
だからもう「やばい」って言って。
アルバイトスタッフの採用は店舗がやるんです。
で、本社はその仕組みとかツールとかは提供するんです。
だからお店に「採って!採りなさーい!」ってやったわけです。
で、何が起きたかって言うと、採用の人数は増えないで、採用コストだけが上がったんです。
ある年、年間10億円超えそうになったんです、採用コストが。