鴨頭嘉人のスピーチは
「練習量」が多い
の ではなく
「実感量」が多いんです!!
だから伝わるっていうことですね!!
鴨頭嘉人のスピーチを分析すると
どういうことかっていうと
「実感」って何かというと
これ ググッたんですけど
ググったら2つ書いてありました!!
1つ目
「物事から得る実際の感じ」
これはわかりやすいですね!!
もう1つの表現が
「まるで実物に
接したかのように
生き生きと感じること」
って書いてありました
で1番はわかりますよね?
「物事から実際に得た」
つまり実体験を語ると
練習量が多くなくても
実感が多いので
伝わるんです!!
これ わかりますよね?
で
鴨頭嘉人が
強いのはこれですね!
まるで実物に接したかのように
生き生きと感じる力が
僕 異常なんですよ!!
例えば
今日僕 ランチを
ボスと久々に
ランチ行ったんですよ!!
ボスって僕を
マクドナルド時代に
育ててくれた
最も影響の大きい
藤本孝博さんと
今年 コラボ講演をやるので
その打ち合わせのために
「今日ランチしましょう」
という話になって
ランチしたんですよ!!
その時にボスが
「この前ニューヨークに行った」
と
ニューヨークに行って
「やっぱおもろい奴おるな」
と
ボスの表現を借りるならば
「ほんまニューヨークとか
シリコンバレーとか
中国とか行くと
ほんま日本が
終わっとるんが
ようわかるわ」
と
「日本のやつは
夢とか志とか無いな
それがめっちゃわかるわ」
という話してて
「そうっすね」
みたいな
その中に
「この前に
ニューヨークに行ってな」
と言って
ボスが話し始めたんですよ!!
どんな話だったかというと
ニューヨークで3人ぐらいと ずっとガチで
いろんな ビジネスとか人生についての
トークをしていたと
その時に おとなしめの
女性が1人居たと
その女性が ずっと
ニコニコしているだけだったので
最終日か何かに
ボスがちょっと気をつかって
名前はちょっと仮名でいきますわ
「リサ」としましょう
リサさん
「リサさんは何を
している人
なんですか?」
と
「ずっとニコニコ
してはりますけど
何をしてる人なんですか?」
って訊いたわけですよ!!
そしたらリサさんは
「私ミュージカルが
好きなんです」
って言ったわけ
ボスも
エンターテインメント
大好きだから
「ああそうなんや」って
「どんなんが好きなの?」
みたいな感じで
「俺もエンターテインメントには
一家言あるぞ」
ぐらいな感じで
言ったらしいんですよ!!
そしたらリサさんの仲間が
ちょっとニヤッて笑って
「ここはリサさん
ちゃんと喋ってくださいよ」
って言ったわけ
リサさんが言ってくれたのが
「実は私 ニューヨークに
20歳の頃に
1人で留学してきました」
と
「ビザが1年間ぐらいで
その間 英語のレベルを
上げようと思って
何となく ぼんやりした
目的で来たんですけど
結局目的がぼんやりしてるから
留学している間1年間
ほとんど英語を
喋ることもなく
英語力 スピーチ力が
上がらなかったんです」
と
これ「留学あるある」
らしいんですけど
っていう話をしていて
「だけど もうそろそろ
ビザが切れる
というタイミングで
『ミュージカルの
オーディションを
受けませんか?』
というチラシを
友達に持って来られて
『リサ チャレンジしてみたら?』
って言われたんです」
って
「それまで
ミュージカルが
嫌いなわけでもないけど
別に
『ミュージカルに出たい』
と思っていたわけでもなかった
だけど アメリカまで
来て1年間過ごして
変われなかった自分に対して
ちょっと 忸怩たる
思いがあって
『私はこのままで
いいんだろうか?』
って
『チャレンジしようと
思ったあの気持ちは
どこに行ったんだろうか?』
というタイミングで
そのミュージカルの
オーディションの情報が来たので
『これをやらない
選択は無いな』
と思って
ミュージカルの
オーディションを
受けに行くことになりました」
と
行ったら これ たまたまなんだけど
英語が得意じゃないから
そのオーディションの申し込みの
書いてある言葉が
あんまりわからないまま
バンと申し込んで
「行けばいいんだろう」
と思って
指定された日時に行ったら
なんとそれは
5次面接だったと
初めて行ったのが5次面接
もの凄い沢山の応募者があって
どんどん どんどん
1次審査で落ち
2次審査 3次審査って落ちて
4次審査 5次審査
もう 45人
残った45人が受けられるところに
いきなり初めて来て
「ハーイ リサです!」
みたいな感じで
「自分は間違ってない」
と思い込んでるから
そんなトーンで行ったと
そうするともう
大爆笑になったと
ウケてしまったと
何でかと言うと
「こいつ馬鹿なんじゃないか」
っていう
失笑に包まれたわけですね!!
だけど ミュージカルの
オーディションをやってる
演出家 プロデューサーね
プロデューサーは
エンターテインメントを
やっているような人なので
「こうやって 日本人が突然
勘違いして飛び込んで来て
みんなの笑いを取って
『はい帰れ』
と言うのはちょっと
無粋だな」
と思ったので
「まあまあ 君も
ここに来たのは
何かの縁だ」と
「ただ いきなりここで
オーディションを
受けさせるわけにはいかない
なぜならば
不公平だからだ」
と
「今まで1次審査も
2次審査も 3次審査も 4次審査も
合格した人間しか 今日は
演技をすることが
できないんだから
条件としては
不平等になってしまう
だけど せっかく今日
ここに来たんだから
オーディションを始める前に
君がステージで何かをやって
ここに参加している45名の
今まで いろんなハードルを
くぐり抜けたメンバーが
全員拍手をしたら
オーディションを
受けるというのはどうだろう」
って粋な計らいをしたわけだ
実際に
「じゃあやります」
といって演技をしたと
結論から言うと
ウケた半分と 失笑半分だったらしい
だけど 失笑したメンバーも
拍手をしたと
条件は45名の拍手だったから
一応それをクリアしたから
「OK OK 君はちゃんと
条件をクリアした
しかも今まで条件を
クリアした 45名が
判断したことだから
これはもうフェアだと認めて
オーディションを
受けることを
許可しよう」
ってなったわけだ
結論から言うと
45名から8名に絞られた 8名の中に
彼女は入ったわけだ!!
そこから2カ月後に
本番の舞台があるから
8名に「頑張れ」って
プロデューサーが言ったから
「やった!
私は舞台に立てるんだ」
と
「ハリウッドの
舞台に立てるんだ」
って思ったわけだ
そこから2カ月間毎日
稽古が始まるんだけど
初日の稽古が終わって 2日目に
1人来てなかったと
8名が7名になってた
「何で来てないんですか?」
と
「体調が悪いんですか?」って訊いたら
「違う」と
「彼女はカットされたんだ」と
「えっ?」
8名に残ったんだから
最終選考なわけだ
5次オーディションがね
そこに残ったんだから
「8名がステージに
立てるんじゃないか」
と思ったら
「違う」と
ここからカットされて
残ったメンバーだけが
本番に立てるということが
初めてそこでわかるわけだ
「まずい」となって
「これは何だ
毎日1回も気を抜けない」
要は毎日がオーディションなわけよ!!
今までは1次オーディション
2次オーディション
違う
ここから2カ月間
毎日稽古があって
その中で いつカットされるか
わかんないわけだ
「やばい
これ稽古じゃない」
と
「本番だったんだ」
って気付くわけだ
そして何日も経つうちに
「また2人カット」
「また1人カット」
みたいになって
だんだん減っていって
遂に本番の2日前に
3人になってたわけだ
本番の2日前に
プロデューサーが
「この3人でやる」
と言われて
実際に
ブロードウェイのステージに
彼女は 登ることになったわけよ!!
そこから5年間
毎日ステージに立ち続けたと
1週間に9回のステージに
5年間
毎日ブロードウェイの
ステージで
ミュージカルを
やるようになった!!
5年間ですよ!!
1週間7日間のうち
9ステージを
5年間やり続けたと
彼女は
「いつかブロードウェイの
ステージを 去る日が来る」
それは全員来るわけだ
「それはいつなのか
ということを
自分で決めよう」
と思って
自分の中で決めてたのが
「私がステージを降りるのは…」
あのブロードウェイの
ナンバーワンのハウスがあるわけだ
「そこのポスターの中央に
私が
ポスターの中央に
印刷されたのを見たら
私はステージを降りるんだ」
と
「それまでは絶対に
ステージを降りないんだ」
って心の中で決めて
ステージに立つようになったと
実際には ステージに立つに当たって
日本ではお父さんお母さんが
「もしもアメリカに残るなら
もう勘当だ」
って言われて
要は
「もう縁を切る」
って言われて
実際に勘当されるわけだ
友達からも
「絶対に日本に帰って来た方がいい」
って言われてたのも
全部蹴って
親に勘当されても
友達が1人もいなくなっても
「私はブロードウェイの
ステージに立ち続ける」
って決めて
5年間
週に9回ステージに立ち続けて
「私が辞める時は
ブロードウェイのナンバーワンのハウスの
センターに私が立ってるポスターを見たら
私はこのステージを降りるんだ」
って決めて
結果的に それも達成するわけだ
彼女はブロードウェイの
ナンバーワンのハウスの
ポスターの真ん中に 自分が立った映像を
ブロードウェイの道から見たんだよね!!
ボスはその話を聞いて
「そんな話 本にしたり
映画にしたらええがな」
と言ったら
実は
ハリウッドで映画化されて
その彼女の体験は
世界80カ所で放映されたと
その話を聞いてる時
僕の頭の中では
彼女が 初めて自分の価値を
本気で人に見てもらおうと思った
その5次試験のオーディションの時の
ステージの映像も 頭に浮かんでるし
オーディションが始まる前の
半端に点いた照明も 見えてるし
その時のプロデューサーの着ていた
ピンクのジャケットも
丸メガネも 髪の毛の色も
ヒゲの伸び方も全部見えてるわけだ
彼女がそのオーディションの始まる前の
45名の
自分のことを笑った
アメリカ人だったり
ブラジル人だったり
インドから来た移民たちが
彼女のことを
「面白い日本人だ」
って見ていた 失笑の中
ステージにどんな気持ちで立ったかも
俺は感じることができるんだよね!!
それが
「実感」なんですよ!!
わかりました?意味が
要は
俺は リサに会ってないわけ
もちろんステージにも立ってない
ミュージカルに出たこともない
なんなら
ボスから聞いた話だわ
でも
僕は実感してるんですよ!!
ボスから聞いた話で
リサがどんな気持ちで
オーディションの
ステージに立ったかも
どんな気持ちで
親から勘当されてでも残った
アメリカの
ミュージカルの本番の
ステージに立ったかも
そして
週に9日間
自分を
アウェイな場所で
表現してきたかも
「いつか
私もあのポスターの
センターに立つんだ」
って思いながら
つまり自分が
ポスターになる前から
ポスターを見続けていた気持ちも
実際に自分の姿が
そのポスターの真ん中になったのを
見た瞬間の 気持ちも
それが真実かどうかは別にして
「実感する力」
があるんですよね!!
それを僕は
表現できるんですよ !!
言葉で
だから
しっかり練習してるのではなく
「実感量」が
異常だから
僕は喋れるんです!!
「共感力」に近いと思う
でもここで みんなに伝えたいのは
「実感量」
「その人の気持ちになれます」
とかとは
ちょっとニュアンスが違っていて
何が言いたいかというと
俺 リサの気持ちが
本当はどうだったかは
知らないんだよね!!
だから リサの気持ちに
共感してるかどうかはわからない
でも リサが体験したことを
まるで自分が体験したかのように
感じる力があるんだよね!!
まるで 実物に接したかのように
生き生きと感じる力があるってこと
これってリサの気持ちに
共感しているのとは
ちょっと違ってて
もう俺が実感してるわけ
リサがそう実感したかどうかは 知らん
わからん
でも僕は
その時のリサが
オーディションでステージに立つ時に
階段上る時に どんな感じだったかを
自分が実感できるわけ わかる?
リサがどう思ったか
じゃないんだよ!!
鴨頭嘉人が
オーディションのステージに
階段を上っている!
実感を味わえているわけ
それが
「実感力」だね!!
まるで実物に接したかのように
生き生きと感じる
ブロードウェイのステージに
立ったことないけど
ブロードウェイのステージに立つ
実感を味わうことが
できるってことなのよ!!
それがね
鴨頭嘉人の
スピーチの
マインド
だと思います!!