会社を辞めたいと思ったら真剣に考えるべき「退職理由」|鴨頭嘉人公式[4]

会社の正しい辞め方

本記事は動画の【04:56】辺りから▶会社を「辞める」と言い出せない人に伝えたい話

7割以上のお客様の顔と好みを完璧に覚えている「東郷さん」

 

それこそサービスタイムを計るのに、ストップウォッチをみんなで計りながら接客を見ている時に、なんかいるんです。

 

特に主婦の人が多いんだけど。そこまでやんなくて良いんじゃないってくらい凄いサービスをする主婦の人っているんです。

 

例えば、新宿NSビル店っていう朝コーヒーがめっちゃ売れるお店で、30分でコーヒー200杯売ったりするんですよ、その人。

 

その時になんで、他の人で100杯くらいしか売れないんだよ?2倍くらい売るわけ。

 

なんで200杯売れるか?他の人が100杯くらいしか売れないのに。

 

なんでかって言うと、その200人のお客様のうちの150人分ぐらいのコーヒーに砂糖とミルク何本つけるか覚えてるわけ

 

やばくないか?俺そんなの見ると涙ぶわー出るわけ。

 

他のボンクラ店長とかスーパーバイザーは全然そんなこと気が付かないんだよね。

 

「凄いっすね、捌き速いっすね」とかしか言わないんだけど、俺、もうそういう本質を捉えるのが得意だったんで、この人やべえって。

 

だってその人ってあれだよ?お客様がオフィスビルなんでヘビーユーザーが多いから週5回とか通ってくれるお客さんが。そのお客さんが時々こんな会話するわけ。

 

東郷さんっていうんだけど、「東郷さんごめん、俺来週名古屋出張だわ」とか言うわけ。

 

マクドナルドの店員にお客様が出張の報告するんだよ?上司ちゃうで?

 

で俺お客さんにインタビューしたわけ。

 

「すいません、今東郷さんに来週出張っておっしゃいましたよね?」

 

「あぁはい」

 

って、向こうはなんでこんなの聞かれるかってビビってるわな。

 

「なんでですか?」って聞いたら、

 

「いや来週行かないと、東郷さんが心配すると思って…」

 

わかります?そういう人がいる時に俺めっちゃ心が震えるんですよ。

 

世界的にサービスパーソンの地位が低い。それが接客業の現実

 

だけどここからはちょっとネガティブな話。

 

サービスパーソンって全然社会的地位低いんです。賃金も低いんです。認められてないんですよ。

 

アメリカなんかもっと露骨で、アメリカではマックジョブとか言ったりするんですけど、接客業とかっていうのは一番下の人間がやる仕事だって。

 

この間ロサンゼルス行ったけど、接客してる人に白人はゼロです。

 

白人はやらないんです。白人はそんな仕事しないらしいです。あそこはヒエラルキーがはっきりしているので。

 

それぐらいサービスパーソンって、アメリカでもそうだけど、日本でもあまり認められてないなって思いが僕にはあって。

 

次回:5)鴨頭嘉人がついにマクドナルドを辞める決意を固めた!その当時の想いとは

ABOUTこの記事をかいた人

講演家、YouTuber。日本マクドナルドでの勤務を経て、2010年独立。人材育成やマネジメント、リーダーシップについての講演・研修を熱い想いで行う「炎の講演家」として活躍。これらを記した著書も多数。YouTubeチャンネル登録者数100万人以上、再生回数2億回以上を数える。