強い組織を作る人材育成「リーダーシップ」と「マネジメント」の違い|鴨頭嘉人公式[1]

リーダーシップとマネジメントの違い

本記事の動画はこちらから▶リーダーシップの定義、マネジメントとの違い

「リーダーシップ」と「マネジメント」を学ぶことができるマクドナルドの社内研修

 

マクドナルドって社内研修場があるんです。

 

「ハンバーガー大学」っていう名前の。

 

そのハンバーガー大学っていう社内研修場は1年間、何人が受講するかと言うと、1年間で6万人です。

 

社内研修場ですよ?

 

その辺の研修会社よりもたくさん受講生がいます。

 

新入社員ももちろんそこで勉強するし、アルバイトからアルバイトマネージャーになる人も勉強しているからです。

 

マクドナルドって全国に多い時で3,700店舗あったんですけど、1店舗あたりの社員の人数は1.6人なんです。

 

1店舗あたりの社員の人数。

 

ちなみに1店舗にいるアルバイトの人数は小っちゃいお店で30人。

 

大きなお店になると120人のアルバイトが働いています。

 

その30人〜120人いる1店舗の平均社員の人数1.6。

 

だから利益率が高い。

 

だからマクドナルドってあんなに安い値段で、本当に良い食材使ってるのに成り立ってるっていうことです。

 

それぐらい安い賃金で働いてもらってました。

 

だから利益が出るという体質なんです。

 

じゃあどうやって1.6人の社員で3,700店舗の会社を作ったかと言うと、アルバイトを社員と同じレベルに育てる仕組みがあったからです。

 

つまりそのハンバーガー大学というところで勉強する6万人のほとんどが、アルバイトスタッフです。

 

ちなみにアルバイトスタッフも勉強しますけど、新入社員も勉強してます。

 

それから店長になる前の社員もそのハンバーガー大学で勉強し、店長になってからもハンバーガー大学で勉強し、店長を束ねるスーパーバイザーもハンバーガー大学で勉強し、そのスーパーバイザーを育てる統括スーパーバイザーもハンバーガー大学で勉強してます。

 

じゃあハンバーガー大学で何を勉強しているかと言うと、ハンバーガーの作り方は1個も教えてません。

 

ハンバーガーの売り方も1個も教えてません。

 

ハンバーガー大学で教育している内容は全てリーダーシップとマネジメントだけでした。

 

アルバイトスタッフも、新入社員も、店長も、スーパーバイザーも、統括スーパーバイザーもリーダーシップとマネジメントの勉強をするんです。

 

次回:2)鴨頭嘉人が考える「リーダーシップ」と「マネジメント」の重要性

ABOUTこの記事をかいた人

講演家、YouTuber。日本マクドナルドでの勤務を経て、2010年独立。人材育成やマネジメント、リーダーシップについての講演・研修を熱い想いで行う「炎の講演家」として活躍。これらを記した著書も多数。YouTubeチャンネル登録者数100万人以上、再生回数2億回以上を数える。