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もらう前に「プレゼント」を与える
僕こういう仕事なので、洋服結構買いに行ったりとかするんですけど、六本木のエストネーションっていうセレクトショップで最も品数の多いお店によく行くんですけど、そこに行く理由は品数が多いって理由だけじゃないです。
そこには僕のお気に入りのショップの店員さんがいるからです。
坂田君っていう30歳になったばっかりの若い男性なんですけど。
ある時僕はお店で品物見てたわけです。
普通のショップの店員さんっていきなりこう来ます。
「こんにちは。何お探しでしょうか?」
いきなり質問してくるんです。
これ奪ってるんです。
情報をよこせっていうんですよ。
これ当たり前だと思ってますけど、これ奪ってるんで、ダメとは言いませんがプレゼントを渡すになってないんです。
そうですよね?
いきなり情報くださいって。
何もプレゼント贈ってないのに言われてますもんね?
お客さんはいきなり「あっ、言わなきゃいけないんだ」ってなるんで、ちょっと避けたいなってなってるんです。
ところが僕が初めてそのエストネーション行った時に、坂田君はこんな風に声をかけてきました。
なんか、こういう感じだったんですよ。
「あのー、ちょっとよろしいでしょうか?」
「あ、はい」
「そのブーツどこで買ったか教えてもらえません?僕ずっと茶ブーツ探してて、なかなかこれだ!っていうもの見つけらんなかったんですけど、そんなカッコ良いブーツどこのですか?」って聞かれたんです。
僕ブーツが好きなんですよ。
しかも茶ブーツ好きなんですよ。
「実はあそこで買ったんだけど」って言って。
「ありがとうございます、教えていただいて。僕なんかこういう仕事してるんで見られる仕事なんですけど、なかなかぴったりの物じゃないと、自分で似合わないなと思いながら履くわけにもいかなくて、でもぴったりの探すの大変で。よく見つけられましたね。」ってきたんですよね。
この時点でプレゼント満載渡されてるのわかります?
そんなんこだわって見つけたに決まっとるがな。
それを全部見つけてくれて、まずプレゼントバンバン贈ってくるわけですよ。
「ちなみにそのブーツに対してのこのネイビージャケットの合わせ方とか、なんかスタイリストさんとかそういう系のお仕事なんですか?」って言われるんですよ。
そんなわけないじゃん。
だけど、悪い気分になりますかね?
だって僕、明らかにこだわってるじゃないですか?
見たらショップの店員さんだったらわかりますよ、僕がこだわってるの。
だからプレゼント満載に送ってくるわけです。
「いやいや僕講演家って言って人前に立つ仕事なんです」って言った瞬間に、「やっぱり、なるほど。だからオーラとか半端ないんですね」もう服じゃないところきてるからね?
オーラきちゃうわけよ。
嫌な気します?
絶対しない、もうプレゼントしか贈ってないわけ。
今のところなんも奪ってないよね?
全部プレゼントなわけ。
で、僕はここで言います、あまりにもプレゼントくれたもんだから。
「ちなみに僕、サイズが46で、イタリアメイドのウエストのシェイプがスッと締まってるソリッド、単色のジャケットが好きなんですけど、僕に似合いそうなの持ってきてもらって良いかな?」ってお願いするんです。
「うわー、嬉しいっす。そんな風に明確に言ってもらえたらやりがい出ますね。ちょっとお待ちいただいて良いですか?裏も探してくるんで」っていなくなるんです。
わかります?この感じ。
要は「僕に似合う特別なものはここに並べてるだけじゃ足りないんです」っていうプレゼントなんですよ。
もうこの時点で俺買うってなってるんです。
品物の前に、買うなら彼から買うになってるんです。
つまり僕が買ってるのはジャケットじゃないです、坂田君買ってます。
もちろんその日買って帰りました、彼オススメのお気に入りのもの。