僕は、企業や団体向けの講演を行う講演家として活動しながら、「話し方の学校」という、スピー チ・コミュニケーションを学ぶ学校の学長も務めています。
講演家として独立して約7年。今では、年間330回以上の講演会を行っています。
そして、これまでの講演を通じて自分自身が学んだこと、また、現場で失敗したことなど数々の経験を、話し方の学校で多くの方々にレクチャーしています。
入学体験講座も含めると、これまでに5,000人以上の生徒さんたちと接してきました。
そのなかで、皆さんの一番の大きな悩みが「あがり症」であることに気が付いたのです。
このように、
そう思って、試行錯誤の末に出来上がったのが本書
です。
1-1 スピーチ力とは無関係! 人前で話す機会が多い人でも、自分はあがり症だと感じている
1-2 万人に共通! 緊張を感じる瞬間とは?
1-3 まずは自分の癖を知ろう 〜あがり症チェックシートによる自己診断
2-1 身体・表情編1 リラックス度倍増! 全身をほぐそう
2-2 身体・表情編2 表現力が倍増! 表情筋を緩めよう
2-3 身体・表情編3 エネルギーが倍増! ポージングの威力
2-4 声・呼吸編1 あがり症が半減! 腹式呼吸法
2-5 声・呼吸編2 伝達力が劇的に変化! 単語発声法
2-6 声・呼吸編3 表現力倍増の奥義! プロも続けている朗読
3-1 緊張は悪者ではない! あなたの身体に起きている自然かつ必要な反応
3-2 あなたが人前で上手く話せないのは、〝緊張を抑えよう〞としているからだ
3-3 プロはわざと緊張する
4-1 あなたの話が伝わらない原因は、あなたが話し過ぎていることにあ
4-2 一つの話をするときには、一つのメッセージしか届けてはいけない
4-3 稽古場は日常! 本番だけきちんとやるのは無理
5-1 人前に立つことを避けてきた人生に心の在り方で、大きな変化が! (通信制高校教師 加藤くるみ)
5-2 仲間と共に成長を実感しながら、人前で話をすることが楽しくなりました
(不動産営業 寺尾祥之)
5-3 特別なことはしなくていい! ありのままの自分を肯定できるように (介護士 板倉由果)
この本を読み、そして、書かれている内容をすべて正しく実践すれば、あがり症は〝ほぼ〟なくなります。
人前で話すときに緊張することが〝ほぼ〟なくなるのです。
ただ、なぜ〝ほぼ〟なのか。
本書を読み進めていけば分かりますが、「緊張は完全になくしてしまわない」方が、臆するこ となく、人は堂々と話をすることができるからです。
また、人前で話すときや普段の生活のなかでも取り組める、具体的なトレーニング方法もご紹介していきます。
ぜひ、この本を通じて日本人の95%が感じているあがり症、これを克服して、人前で話すことが「苦しい」から「楽しい!」に変わる人が一人でも多く現れることを願っています。