「本当の愛情は、必ず伝わる」マクドナルドで社員になるキッカケをつくってくれた人

講演動画をご覧ください♥(約19分)

 

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僕がマクドナルドで社員になるキッカケをつくってくれた人物がいる。

本田さんという人です。

この人と出会わなかったら恐らく入社していなかったと思うし、
アルバイト4年間の仕事の取り組み方も全然違ったものになったのではないかと思います。

それほどに、この人の生き様や働き方は、僕に強烈な印象を与えてくれました。

当時のマクドナルド所沢店は、

会社としての評価はAAA(トリプルエー)といって、
QSC(クォリティー、サービス、クレンリネス)の基本理念の全てにおいて、
最高評価をもらっている優秀店舗でした。

しかし、その反面“モラル”という面では大きな課題を抱えていました。


本田さんはそのようなモラルに関して、
徹底的に改善する取り組みを始めたのです。

しかし、今まで他の社員さんが言わなかったモラルの改善を
1人のマネージャーが徹底的に言い始めると、

今まで言われなかったアルバイトスタッフさんの不満が
だんだんだんだん出てくるようになりました。

やがて本田さんは、一人で嫌われ役をやるようになっていってしまったのです。

僕は本田が正しいことを伝えていると思ったし、
やはり、みんなが正しい1つのルールの中で働く環境こそいい環境だと思っていたので、
本田さんが嫌われ役をやっている今の現状が不満で仕方がありませんでした。

なのであるとき僕は思い切って本田さんに疑問をストレートにぶつけてみました。

「本田さんはなぜそこまでしてモラルに関して厳しく徹底しているのですか?
みんな本田さんにはついていけないって言っていますよ」と。


そうなのです、実際にそこまで厳しくしているのは本田さんただ一人だったのです。
正しいことをしているとは思うのですが、実際にはみんなに嫌われまくっている。
これでは本田さんも楽しい訳がありません。

僕はそこまでしてモラル改善の徹底にこだわっている、本田さんの考えが理解できませんでした。
しかし、そのとき本田さんの口から伝えられた真意に、
僕の心と将来は大きくゆすぶられることになりました。

「俺はなぁ、鴨頭。マクドナルドでアルバイトする奴にハンバーガーのつくり方を教えたり、
ハンバーガーの売り方を教えるのが社員の仕事じゃないと思っているんだ。

 マクドナルドの社員の本当の仕事は

“人として社会に貢献できる大人に成長させてやること”

だと思っているんだ。

 マクドナルドには、毎年何万人もアルバイトが入ってくる。
 その多くが初めて仕事をしてお金をもらう経験をする。

 その大切な時期に、間違ったことを覚えてしまったら将来誰よりもそいつが不幸になるだろ。


だから、お金を稼ぐ時に伴う責任とはどんなものなのか・・・。

 組織で働く時に大切な事は何なのか・・・。

 チームで目標達成する喜びはどんなものなのか!!

 そんな…もっと大切な事を伝えたいんだ・・・!!

 

 そのためだったら、
俺は嫌われようが陰で何を言われようが構わない!!」

と敢然と言い放ったのです。

僕は…心の底から感動しました。

心が震えるような気がしました…。

僕自身も本田さんの事を単なる「厳しい社員だなぁ」というくらいの認識しかなかったのですが、
本田さんの自分に対する厳しさと、
我々アルバイトに対する厳しさの奥にある

“本当の愛情”に、

ようやく気づくことができたのです。

きっと、マクドナルドの社員規則にはそんなことは書いてありません。
しかし、本田さんは自分で・・・

“マクドナルドの社員のなすべき本当に大切な仕事”

を定義したのです。

そして、上司の協力がどのくらいであろうと、
部下からの理解がなかろうと・・・貫き通して生きていたのです。


僕が子供の頃から持っていた、サラリーマンに対する
ネガティブなイメージが破壊された瞬間でした。

そしてそれは、生まれて初めて“かっこいい大人”に出会った感動でもありました…!!

僕はこの本田さんという

“かっこいい大人”

“かっこいい社会人”

“かっこいいサラリーマン”

に出会った事で大きく人生が変わりました。

そうです!!「本田さんのようなかっこいい大人になりたい!!」

そう誓って…

マクドナルドに入社する事を決断したからです!!

ABOUTこの記事をかいた人

講演家、YouTuber。日本マクドナルドでの勤務を経て、2010年独立。人材育成やマネジメント、リーダーシップについての講演・研修を熱い想いで行う「炎の講演家」として活躍。これらを記した著書も多数。YouTubeチャンネル登録者数100万人以上、再生回数2億回以上を数える。