マクドナルドの経験者だけが読んで楽しい本ではありません

「人生で大切なことはみんなマクドナルドで教わった」
読者からいただいた感想


N.Kさん 20代女性

発売数か月前からずっと楽しみにしていました。というのも、私自身、大阪のマクドナルドで6年間働いた経験があったからです。

発売日を楽しみにしていたにもかかわらず、買ったのはその1日後で、今も連絡を取り合っているマクドナルドの社員の方に「遅い!」と注意されたりしつつ(笑)、本を手にとりました。

マクドナルドでのアルバイト経験者である私にはとても興味深い本で、内容も自分の経験と照らし合わせて読むことができ、ずっと涙ぐみながら読んでいました。
ですが、本書のタイトルにもなっているように、マクドナルドの経験者だけが読んで楽しい本ではありません。「マクドナルドで教わること」は、「人生に必要なこと、大切なこと」そのものです。ビジネスのフィールドで活躍するすべての人にとって、もっと言えば、人間社会の中で生きている人にとって大切にすることだと言っても過言ではありません。それを、涙ぐむほどの感動とともに、「嘘でしょ?!」と思うくらいの驚きのエピソードとともに、鴨頭さんは伝えてくださっています。

もちろん、大切なことがたくさん書かれているのですが、それに対する感想を「この教訓は良かった、感動した」と羅列するよりも、私はもっと強く感じたことがありました。どの教訓も、とても素晴らしくて、思わずうなずいてしまうくらい納得できるものでしたが、それを伝えたいのをあえてこらえて(笑)、わたしが強く感じたことがあります。

鴨頭さんは、マクドナルドのアルバイトや社員として、本当にドラマのような出来事を経験されているな…と、読み進めるうちに感じていました。普通に過ごしていても、あんなに色々なつらいことや感動や、山あり谷ありにはならなかっただろうと思います。

それはきっと、たまたまなんかじゃなく、鴨頭さんが「引き寄せていた」んだと気付きました。

鴨頭さんが、そういう星回りの人で「引き寄せていた」というんじゃありません。
鴨頭さんは、どんなに難しい問題が起きても、原因を追究し、改善しようと、常に高い目標や理想を持ち、同時にそれを行動に移していました。その行動が、正しいか間違っているかは、動いてからでないとわかりません。動いてみる、そして、正しければそれが経験となり、間違っていれば、誰かが指摘してくれたり、失敗したりして、またそれも経験となる。
それを無意識的にやってこられた方なんだと思いました。

自分が正しいと思うことを、思っているだけでは、本当にそれで成功するのか?失敗するのか?それすらもわかりません。鴨頭さんは、フットワーク軽く、いつでも向上心を持ち、常に上を見続けていたからこそ、問題に直面することも他人よりも多かったのだと思います。

鴨頭さんも著書の中で書かれているように、問題に直面するということは、決して「不幸」ではありません。行動するからこそ「問題」が生じ、そしてその問題によって「成長」できるのだと思います。

それはすべて、鴨頭さんが、「真剣に生きていた」からこそ直面した経験の数々であると思います。
私自身のクルー時代、マネージャー時代を振り返ってみて、もっと真剣に、ぶつかることを恐れずにいたら、それを越えた先にあるもっと大きな感動にめぐり会えたのではないかなと少し後悔しました(笑)

いつかまた、アルバイトとして戻ることがあれば、もっと真剣に色々なことにチャレンジしたいと思います。
そして、今の自分の仕事や人生に対して、もっと真剣に生きていこうと思いました。

最後になりますが、「人生で大切なことはみんなマクドナルドで教わった」、この本の中で文章として書かれていること以上に、受け取るもののあるとても素晴らしい本です。

マクドナルドを内部からは知らない方々の見方が変わると思いますし、内部の方々の自信やプライドになると思いますし、マクドナルドでアルバイトしたい人たちが増えると思いますし、何よりも、この本によって幸せになる人が増えると信じています。


 

ABOUTこの記事をかいた人

講演家、YouTuber。日本マクドナルドでの勤務を経て、2010年独立。人材育成やマネジメント、リーダーシップについての講演・研修を熱い想いで行う「炎の講演家」として活躍。これらを記した著書も多数。YouTubeチャンネル登録者数100万人以上、再生回数2億回以上を数える。