リーダー、管理職の方におすすめの一冊

19歳の著者がマクドナルドのアルバイトに行った初日、
とんでもなく、素早い技で次々とハンバーガーを仕上げる先輩から
丁寧に、

「今日はよろしくお願いします。」

と頭を下げられる。
あの技に到達するのに、何年かかるだろうと思っていると、
年齢を聞かれる著者。年齢を聞いてその先輩は、

「2つ上なんですね。よろしくお願いします。」

なんと、17歳の高校生だったという、衝撃を受けた初日だった。

この高校生がたまたま、デキた高校生なのか、わからなかったが、
この「年下の先輩」が丁寧に頭を下げたところに、驚きがあった。
あとからハンバーガー大学の話が出てくるが、結局のところ、
教育が行き届いているということなのだ。

このハンバーガー大学というのが、すごい。
勝手な想像で、そこでは、大きなキッチンがあって、
とんでもないオペレーションスキルの練習の場かと思っていた。

なんと、リーダーシップを学ぶ、いや、リーダーシップのみを教える研修所らしいのだ。
全アルバイトはもちろん、社員になる前、店長になる前、エリアマネージャーになる前など
リーダーシップを学ぶ必要性に応じて、全国から集まってくるというのだ。

著者は様々な、失敗をするものの、念願だった店長になる。
しかし、店長になっても、数多くの失敗をし、試行錯誤したことが書かれている。
自分だけでなく、他のスタッフの行動、考え方についても多くの学びが記されていた。
本著で言いたかったのは

「スタッフを信じると決める」

と、スタッフはその信頼において、輝き始めるということなのではないか。
店長は、歯を食いしばって現場をやるのも大事かもしれないが、
それよりも、

「スタッフを認めることと、自分で考えさせること」

が自ら考え、自ら仕事をし、自らアイディアを出し、すばらしい店舗をつくることなのではないか。
そのために、

・答えを与えず、答えを求めるという我慢をしなければならない
・自分が表舞台で目立つのではなく、舞台でスタッフが輝けるように準備に集中する
・コミュニケーションに集中し、ビジョンを常に共有すること

がとても大事であると教えられた。
鴨頭さんとは、セミナーでお話をさせていただきました。
セミナーでの鴨頭さんは、とても熱く、感情を込めて、涙を浮かべてお話しくださいました。
こちらは、涙がこぼれてしまいました(笑)。
今の時代のリーダーのあり方を教えてくださいました。

本書を読んでも、泣いてしまいます
深夜のスタバで、涙を隠しながら読むのが大変でした(笑)。
文章は読みやすく、2~3時間で読めますので、ぜひ、リーダー、管理職の方に本書をおすすめします。

 

紹介元ブログ⇓
http://ameblo.jp/keisuke-itou/entry-11393037067.html 

ABOUTこの記事をかいた人

講演家、YouTuber。日本マクドナルドでの勤務を経て、2010年独立。人材育成やマネジメント、リーダーシップについての講演・研修を熱い想いで行う「炎の講演家」として活躍。これらを記した著書も多数。YouTubeチャンネル登録者数100万人以上、再生回数2億回以上を数える。